大和川「亀の瀬」龍田古道と葛城修験の里~大規模地すべり修復見学・ 旧大阪鉄道隧道ではプロジェクションマッピングも🚂

🔵  奈良盆地(大和平野)の山を越えた北側に木津川、南側も山を越えると吉野川が流れているが、奈良盆地の水がその河川に流れ出ることは無い…

なので、盆地の流れはすべて王寺町・三郷町あたりで大和高原に源を発する大和川に注がれ、すぐに狭まった山あいを屈曲して浅瀬の岩場を経て大阪へ流れ行くが…その特に狭まった場所が「亀の瀬」。

 

大和川沿いには古代に平城宮と難波宮を結ぶ「龍田街道」、水運を利用した物流の要所、葛城修験の最終地、背後の山並みに三室山、そして登りゆくと旧龍田大社を経て伝承龍田山「御座峰」さらに北に信貴山…古代からの歴史と信仰に関わった地域。

以前ハイキングで訪れ、旧「亀の瀬地すべり資料室」と排水トンエル施設や、工事で発見された旧大阪鉄道亀瀬隧道を見学させて頂いたことがある。

その資料室が「亀の瀬地すべり歴史資料室」として移転リニューアルオープンされているが、2024年12月の訪問と共に、以前訪れた記録の一部を併せてまとめてみた。

💠龍田古道と亀の瀬は、『もう、すべらせない!!~龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ~』のストーリーが日本遺産に認定された歴史的スポットでもあり、近くに「葛城修験」第28番経塚ゆかりの「亀の瀬龍王社」と、対岸南側に同じくゆかりの「明神山」山頂が望める。

 

・大和川がせき止められ王寺町側に水害をもたらした地すべり…その対策に1962年(昭和37年)から2011年(平成23年)まで、 約50年にわたる長い工事を要した概要と、地すべり防止の大規模な排水対策、併せて工事中に発見された旧「亀瀬隧道」の一部を、個人でも下記に申し込んで見学することができる。
亀の瀬インフラツーリズムガイドツアー【事前予約制】 https://kamenose-infratourism.jp/

・私が2020年2月に見学したときの様子はこのブログ  鉄道遺産を巡る ~ 王寺駅・亀の瀬(旧隧道跡)・河内堅上駅ウオーキングツアー ~ で鉄道マニアにも嬉しい「”鉄の道”と”川の道”のプロがガイドする亀の瀬ウオーキングツアー」でした。

*見学したときの、煤けたレンガ積みの旧トンネル内の様子…奥は土砂・瓦礫で埋まっている。

 

🔷2024年4月13日(土)

今月リニューアルオープンの情報を得て、車でぶらりと資料館に立ち寄ってみた。(駐車場・資料室見学無料)

大和川沿いの下方から移転した資料館は、黒い建物が貨物の有蓋車をイメージしているとのこと。

なので、そこは駅のホームのイメージ…なんだ😁

「亀の瀬地すべり歴史資料室」の大和川を隔てた背後は明神山…登山道途中の展望所からこの場所の眺望が出来、地すべり地域と対策の説明ボードが設置されている。

資料室には、亀の瀬付近のジオラマも展示され、旧大阪鉄道亀瀬隧道を機関車が走り、JR側には今は懐かしい緑の国鉄201系が走っていた。

 

施設のあたりは春の陽気に…

菜の花で彩られている。

このあと訪れた上方の柏原市「竜田古道の里山公園」は、まだ桜が咲いておりキャンプの皆さんのバーベキューのいい香りが漂っていた。

 

🔷2024年12月4日(水)

所属する河合町防災士ネットワーク「亀の瀬視察研修」..2日間2班の後半グループに参加…役場に集合し送迎車で「亀の瀬地すべり歴史資料館」へ…今回は久しぶりに排水トンネルと旧大阪鉄道亀瀬隧道の見学。

亀の瀬を挟んだ向かいの明神山には展望台と「誓いのテラスの鐘」の空中桟橋が見える(下の画像右上)

望遠アップで…

資料館内

地すべり対策地域のジオラマ…

最近まで走っていた緑色の旧国鉄200系電車が第四大和川橋梁を渡り…手前、現在はない鉄路とトンネルには蒸気機関車が走る

係りの方による、当時の地すべり状況と対策工事の説明…
約50年にわたる長い工期で、堆積土砂の撤去や水抜きのための配水トンネルや修水ボーリング工事など…

地滑り地に施された大規模な対策の概要を説明して頂いたあと…

外へ出て、南下方の排水トンネルへ…

🅿️脇には、土を止める深礎工のコンクリート杭(直径6.5m長さ焼く00m)の枠…170本以上 (*上の画像参照)

下方の亀の瀬1号排水トンネル内へ移動…

通路真ん中の排水溝に水が流れているトンネルを進むと、途中に斜めに細く湿った粘土様の地すべり境界面が露出、直接触れて実感…

集水井坑を仰ぎ見る…以前訪れた時は、かなりの水が流れ落下…しぶきが飛び跳ねていた🙄💦

分岐を重ね排水を集めるトンネル…

奥に進むと排水トンネルが狭くなり、見学はここまで…

 

外へ出て大和川岸に近い旧大阪鉄道隧道へ…大和川亀の瀬に大きな亀甲の様な岩、下流にJR第四大和川橋梁が見える…

途中の、深~い💦15号集水井坑を網越しに覗き…

 

旧隧道へ….右手奥の赤い鳥居は「竜王社」…葛城修験第二十八経塚とされれている。

経塚は大和川中の亀岩や明神山の水神社説もあり定かでないが、28宿の最終地「亀の尾宿」とされる「普賢寺」場所がこの地とかで、日本遺産「『葛城修験』- 里人とともに守り伝える修験道はじまりの地」認定と同時に整備され以前よりアクセスが良くなっている。            https://ss-kinkon.ciao.jp/28/

「竜王社」参道…奥に祠と「妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八経塚」の白い木標が立つ

旧隧道へ…入口は旧鉄道トンネルではなく、排水トンネルの工事抗口…

この排水トンネルの造成中に、偶然地すべりで埋没したと思われいた旧鉄道隧道に遭遇し、たいへん話題になった…

振り返って抗口側を撮影…旧隧道の入口側はコンクリート吹付け補強されている

レンガ造りの隧道の先に進むと、土砂が崩落し塞がれた地点…

ここは以前と同様だったが…

係りの方の説明後戻るのかと思いきや…

汽車が走り来て….日本遺産ストーリーに認定された龍田古道と亀の瀬の『もう、すべらせない!!~龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ~』のアピール…

プロジェクションマッピングの映像はダイナミックに躍動し、タイムトンネルをいにしえの世界に…

 

 

天皇行幸か、はたまた聖徳大使の列か…

 

 

 

 

 

 

再び、列車が走り行き……トンネル空間に突如現れたイルージョンに驚いたが…しばしうっとり

 

🔷大和川が塞がれ、大災害をもたらした「亀の背」付近の地すべり、歩いて見学し学ばせて頂いたコースは、下図のヤマレコGPSトレースの赤線で示されたわずかな距離だが、防災の知見とともに、さらには難波と大和を結ぶる古道や物資の水運、そして「葛城修験」ゆかりのこの地の深いかかわりへも思いも膨らみ、楽しい見学であった。

 

 

 

 

 

ご覧いただき、ありがとうございました🙇‍♂️

Posted by ss-kinkon