兵庫県 フォレストステーション波賀より 「宍粟50名山」東山へ ~ラドン♨と名水も

2020年12月11日~ 12日

🔶「ふるさと兵庫100山」「宍粟50名山」の一つ「東山 」、温泉ホテルやオートキャンプ場を有し整備された敷地内から登山できる、兵庫県宍粟郡の「フォレストステーション波賀」へ。

過去二回訪れている「フォレストステーション波賀」の「東山温泉メイプルプラザ」、今回はホテルを拠点に東山山頂を目指す。

* 2017年11月に訪れた時のホテル前と駐車場

スタート地点のホテル前の駐車場が無料、ラドン温泉日帰り入浴も出来るので、季節を問わず結構人気の山。なので山登山のサイトには四季にわたり、登山記録が投稿されている。

紅葉の季節が一番だと思うが、今回もリハビリがてらの登山と温泉♨療養(^^;)の一泊なので、時季をずらしてもいいかと出かけた。

(宿泊して分かったが)ホテルも宿泊予約を半分程度に制限しているようで、満室のはずだったがずいぶん閑散としていた。

🔸自宅に近い西名阪自動車道香芝ICから入ると、あとは兵庫県宍粟市の中国自動車道 山崎ICまではずっと高速道。

“蜜を避ける” 意味で、トイレ以外は出来るだけ車中にと意識していたが、中国道は山陽道と違ってトラックも少なく、比較的大きな加西SAも意外に閑散としている。

久方ぶりに走ったが、山陽道が全線開通(平成9年)する以前の印象とは随分異なっていた。

今回は登山が主目的なので、早い目に現地に着くように山崎ICで車中泊(仮眠)。

SAトイレでは、さすがにマスクを着けていない人は見当たらなかったが、、、

相変わらず、用後手を洗わない人を見かける(-_-メ)

🔸 午前9時過ぎ「フォレストステーション波賀」に到着。駐車場周囲の西洋カエデやドウダンツツジは、さすがにもうほとんど散っている。

「ヤマレコ」で登られた方の地理院地図をコピーして持参しているが、ホテルでわかりやすい絵図『遊歩道・散策コース』リーフレットを頂き、玄関前から左手へ進み「東山尾根コース」のスタート地点になるオートキャンプ場入り口へと向かう。

オートキャンプ場入口手前で右折「メイプルロード2号線」を進む。

ススキの穂が陽光に照らされ、風になびいてきれい! さわやかな気分!!

進み行くと、道は車やバイク、マウンテンバイクは行き止まり、その先に「東山尾根コース」登山道出入口。

つづら折れの登山道からほどなく、なだらかな尾根筋に続く、心地よい木立の道に。

彩り鮮やかで円やかな サルトリイバラ(猿捕茨)の実。よく観ようと茎に手を伸ばして、、、イテテ🤣 とげ!

日当たりの良い尾根筋のあたりから、名前とは裏腹な常緑シダ植物の ヒカゲノカズラ(日陰鬘)が随所に見受けられる。

🔸四等三角点石標の在る見晴らしの良い休憩場所。ここでお昼の軽食。

西側、眼下に「東山温泉メイプルプラザ」、その向こうに宍粟名山の山並み。

先へ進み、少し下って次の尾根に向かう際に気付いたが、先ほどまでと違って、地表の土が焚火のやけぼっくりの後のように異様に黒い!
過去に山火事でもあったのかなと思ってしまったが、地表の黒さはしばらく続き、東山山頂付近ではあまり目立たなかったが、下りの「東山登山コース」の登山道でも黒く、ぬかるみや谷地の野生動物のヌタ場と思われる場所も黒い。

◾ Webで ” 真っ黒い土 ” で調べると、どうも火山灰が降り積もり植物と混ざった、火山灰性の腐植土 “くろぼく ” の様で、日本の国土ではかなり多いらしい。

ススキの茅場らしい場所を通り抜け「東山登山コース」との合流点を左へ。

山頂手前で一帯がほぼアセビ(馬酔木)で占められた道を行く。

あれ、、、奈良公園とよく似ている? このあたりで何となく気づいた、、シカ🦌🦌🦌たちのなせる業か!

山頂着 ^^)v 1000m越えは、やっぱりうれしい!!
ケルンと三等三角点石標も並んでいる。

宍粟50名山25番 東山 標高1,016m  

勇んで展望台に、、、しかし、少し傷んでいる板敷の部分を避けてそろりと、、、この程度でも高所恐怖症の自分にとっては、恐々(-_-;)

ぐるりと見廻すが皆目わからず(^^ゞ、古びた各方向の案内板にスキー場積雪情報でよく知る「氷ノ山」の文字、、、案内板表示の先にかすんでいる高い山、、、きっとあれだ、、と決めこんで、内心うれしく、気分がほっこり🎿🎵

氷ノ山、、、なんたって「宍粟50名山」1番で標高1,464m。

25番東山までは標高1000m越え、そのクラス前後の山々の大半が宍粟の東山と氷ノ山の間に広がっている。昔はスキーでハチ北🎿まで出かけていたが、登山もいいかもね。

🔸 下山は来た道を戻り、登山道合流点を直進し「東山登山コース」へと、すぐに行けるはずが、、、

葉を落とした木立の林床にも低く枝を伸ばした馬酔木の群生、積もる枯葉で登って来た道を見失い、直進してしまいコースを逸脱。ヤマレコGPSログで確認しつつコースに戻れたのが、ススキの茅場手前、、、「東山登山コース」との合流点まで登ってきた同じ道をたどり戻る。

今回、短い距離とはいえGPSログで助けられたが、地図と方位磁石は所持していても思い込みで違う方へ迷い込んでいたかも知れないし、いったん戻るべきであったと反省。

最近のニュースで、新型コロナの影響で”蜜”を避けて気軽に登れる六甲山の登山が増えたが、遭難も増加との事。登りは出来ても、下りで明確な道筋や表示がない場合に、あてずっぽうで下りるとそのようなことになる可能性もあるのだろう。

戻る道を探している途中、奈良公園でも見慣れたウンチ🦌。。.

🔸「東山登山コース」を下りる杉林の手前の斜面。馬酔木の群落とまばらな木立の下はほとんどがシダ。ササと枯れ木の原と化した大台ケ原か、馬酔木の奈良公園のようなシカでつくられた様相にも似て見える。ここのシカも馬酔木とともに、このシダも食べないようだ。

針葉樹林の長~い木段を下りる。個人的には、こちらが下りでよかったあ(^^♪

林を抜けると登山口の小橋から車道に。

そこに「九輪草」の立て札があり、、沢にまさしくクリンソウの葉がいくつも並んでいる。凄い! 輪っかの段々をなしてサクラソウが花咲くさまを六甲高原植物園で観ていたので、その景観を想い起こす。

クリンソウは沢沿いに上方の湿地にもたくさん見られた。花咲く5月ごろに、この野生のクリンソウの花園を見てみたい!

西洋カエデの葉が敷き詰められた、沢沿いの緩い登り路を北上、駐車場へ。

大きくて長細い葉、西洋カエデだろうが名称不明(^^ゞ?

午後4時過ぎ駐車場着。滝行きは明日実行することにして、車で宿泊身支度を整えてホテルへ、、、!!

🔸翌12/12 「不動滝(白龍の滝)」へ。

朝、ゆっくりと寛いでチェックアウト、足取りも軽く再びオートキャンプ場へ向かう。

キャンプ場へのスロープを下ったところで右手に池、左手に滝への遊歩道。

東山に源を発した流れは、この池を介して滝へと流れ下っているようだ。

進むにつれ急坂になり、さらにつづれ折れの急な木段を、ここでもコワゴワ下りてゆく😢💦、、、と、

沢に出ると、流れに横たわる巨大な杉の倒木、この原生林の霊域では、倒木から枝を伸ばした「不朽の杉」と同様に、この樹も巨体の何れからか新たな命を芽生えさせるのだろうか、、、。

撮影した画像の滝は、水量が少なく流木が散在して迫力に欠けるように見えるが、実際は滝はもっと下方に延びて、水量ももっと多く幅広く階段状の岩棚を流れ落ち、撮影する足もと付近からさらに下へ流れ落ちているが、恐くてビビり、近寄って撮し切れない。^^;

滝側背部を巨大な杉の霊木に抱かれるように鎮座する、祠のお不動さんにお参りして、また急登の木段を恐々登って戻る。

🔹駐車場に戻り、南側の喫茶「名水」の「東山名水」採水場へ。

「不動滝(白龍の滝)」は、高濃度ラドン含有の良質な冷鉱泉。東山温泉はこの鉱泉を利用した、国内でも有数のラドン♨で、”医師がすすめる高濃度ラドン温泉” の掲示も。

お店で販売している20Lポリタンクを買い求め、100円で20L採水。先に来られたご夫婦の方は、たくさんの2Lペットボトルに採水されておられた。

この採水所は、源泉から配水されているとのことで、さらに南側山中の採水所へ。

こちらは源泉にふさわしく、お不動さんの祠の中で採水。

先ほどと同じように、こちらでもご夫婦がたくさんのペットボトルに採水されていた。

この場所の方が、何となく ” 霊験あらたか “っぽい気がして、、、(^^ゞ

次回はクリンソウの花咲く時季に、ペットボトルもたくさん持参してこの場所で採水できると、、、そして、感染予防には気を抜かないが、新型コロナもある程度収束に向かって、、、そんな軽やかな気分で訪れることができれば、いいなあ~

ご覧頂きありがとうございました<(_ _)>

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Posted by ss-kinkon