高見山 ~ 初めての雪山登山で霧氷の絶景に感激!
2021年2月19日(金)
🔷 奈良県吉郡東吉野村の標高1,248.4m高見山。
ほぼ三重県松阪市の境界に近いが、山頂の高角(たかすみ)神社の所在地が東吉野村平野であることと、ススキの曽爾(そに)高原にも近く連なっているので、私自身には”奈良県の山の意識が強い。
昔(冬季ではなかったが)学校仲間と登った大峠からのコース、もう一度登ってみたかったので計画したが、期待に違わず魅了された!
🔹 奈良交通の霧氷バスが運行され ” 密 ” になる土曜休日は避け、かつある程度晴れて冷え込み、積雪も見込めるタイミングに、、、、と願うが、なかなか思う通りにはいかない。
が、2月中旬の気象予報を参考に予め予定日を絞っていると、思惑通り急に冷え込み、前日に各地で降雪が報じられ、奈良の平野部も少し雪が降ったので、このタイミングを逃すまいと金曜日の朝に車を走らせた。
数日前に新しいスタッドレスタイヤに履き替えてチェーンも積み込んでいたが、1時間半程度で到着できるし、今季初の雪道走行になるので、早朝は避けてゆっくり目に出発。
🔹 桜井市から国道166号線を大宇陀に出て、そのまま166号線を高見山トンネル方向へ。
大宇陀の里山を走るに連れて道端や田畑のあちこちに雪が目立ち、日陰の路面にも積雪が見られる頃に「高見山登山口」の案内掲示とその先にバス停。
バス停からさらに2.5km先の高見トンネル手前、右手の見落としそうな旧国道へ。
雪道だが、融雪して路面のみえるところもあり、スタッドレスで滑りを感じることもないので、チェーン装着無しで低速走行。
視界が開ける前方奥に、白く輝く高見山。
小峠への分岐のヘアピンカーブ、もうこの時間は凍結していないが、早朝は凍結していたのだろうか、、、とも思ったが、冬用タイヤを付けているようだし、タイヤ跡がまっすぐ溝の橋上に向かっているようなので、何らかの錯誤で直進し転落したとも思われる。
楽しみにされていただろうに、、、、。
登山口手前に、国定公園内の禁止事項掲示と、日本遺産認定で四カ国語の説明掲示。
🔹 駐車場でチェーンスパイクを履き、ゲーターで下肢をカバー、ストックを伸展させて準備OK !
駐車場向かいのトイレを利用後、鳥居をくぐり初めての霊峰登山!開始(10:40)。
高見山は、頂上に高角神社が鎮座する霊なる山。その登拝口の鳥居なのか、はたまた木段を登った先になにか石塔(墓標?)があるのでそれと関係するのか。鳥居額の字がよく読めないが、ともかく一礼して登リかけると、もう降りてこられる方が、、、。
東側に頂きを白く染め、やはり霧氷で知られる三峰山(ミウネヤマ)。
「近畿自然歩道 高見山を越える道」の標識。高見山山頂~大峠~三峰山とつながってるんだろうね。 AM10:50
つづれ織りに登る道は時に眼前が開けて、雄大な山並みの景観を楽しませてくれる。
スパイクが効いて楽には歩けるが急坂が続き、次第にちょっとしんどい(-_-;)な、、、と感じ出した頃、ベンチの設置された展望広場に。
AM11:10
南側の景観、明神平あたり、、、まだ見ぬ国見山も憧れ(^_^;)~~ 🤍
フウ~ウ~💦 正直、体力不足か、、、引き返す思いもよぎったが、休んでいるうちに回復、そして霧氷で化粧した山頂方向を眺めると、やはりワクワク感が増幅!
🔹 このあたりから、一段と映える美しい霧氷が続く。 AM11:35
避難小屋前から山頂を想定していたが、きつい斜面からいきなり山頂の高角神社へ。
(*これより画像の撮影時間が前後しますがm(__)m)
お社の裏側より東方面を望む。 右寄りに曽爾の倶留尊山、視線を左に移すと、、、
左寄りに御杖の三峰山あたり。
🔹 西側のルートからも次々登ってこられる。こちら側は尾根筋にかけて、一段と美しい景観!!
“エビの尻尾”も立派に育っている。
平日だがこの気象のタイミング、やはり西側の登山口バス停や「たかすみ温泉」から登ってこられる方が多く、避難小屋は “蜜 ” 。
明日、明後日の土日は、多分無氷の可能性大だろうし、、、。
山頂より少し下の避難小屋。ちょっと賑やかに ” 蜜 “。
*小屋上の展望台に、途中で道を譲り追い越して頂いたグループ。青半袖の元気な方は、この日「ヤマレコ」サイトに投稿されておられたNANIWANさんでした。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2933994.html
そして同行されてた、写真左上の黒ウエアのきれいな方、YouTubeチャンネル登録者数 2万人超えの、なんともハードな単独登山をされるすごいお嬢さん(MARiA麻莉亜)だったんですね。(NANIWANの投稿記事よりリンク拝借m(__)m)
🔹 展望台のベンチで、しばし四方を眺めながら、軽食休憩。
天気予報は晴れに向かうが、まだ大阪方面は雲が広がる。
見慣れた金剛葛城に、明神、生駒の山並みは淡く確認できる。
南~南西方向の台高・大峯の山々を示すガイドボード。方向はわかるが、山は同定できず。^^;
*余談だが、、、
“台高” の名称、この高見山と昨年秋に登った大台ケ原山の名称から一字ずつ採って名付けられたことを知って、なんだか嬉しい。^_^
*ウィキペディア(Wikipedia)より抜粋
“「台高山脈」は、山脈の両端にある大台ヶ原山と高見山からそれぞれ1字ずつとって名付けられた合成地名である。奈良県吉野の岸田日出男の命名であると言われる。 “
🔹休憩後、下山開始。(午後1時)
年季の入った?道標の近くまで行かないと下が見えない急坂、、、、
その標識に掴まり助けられ、ゆっくり急坂を降りる。^_^;)💦
PM1:00
頂上に着いた頃は風があり、曇ったり晴れ間が出たりだったが、すっかり晴れて、これぞ「高見ブル~」💙💙💙
PM 1:10
Amazonで購入し、初めて装着したゲーターとチェーンスパイク、快適!
適当に装着したゲーターはロゴが内側で左右逆?だけど、どってことないか(^^ゞ
立ち止まっては上を眺め、少し行っては空を眺め、、、、
PM01:30
展望広場から見上げる山頂方向は、上りのときとは異なり美しいコントラストに!
🔹峠に近づくにつれベチャベチャ、雪解水が陽光に煌めく✨。
木段の下り口着 午後2時45分、、、車が減り雪もだいぶ溶けている。
ヤマレコGPS記録画像より
* 駐車場に江戸時代の医者で国学者「本居宣長」が、 国学を講じるため紀州藩主のもとへ出府した際、高見山を越え東吉野村で思いを詠んだ歌の石碑。(右手の解説より抜粋要約)
白雲に峯はかくれて 高見山
見えぬもみちの 色そゆかしき
のりなか
🔹 駐車場から見上げる山腹に、もうあの夢のような景観はなく、もうすぐ春を迎えるセピア色の、柔らかい冬枯れのトーンを青空に浮き立たせている。
装備を片付け一段落したあと、車内でお湯を沸かし、カップめんとコーヒーで寛ぎのひととき^_^、、、駐車場の真ん中に造られたかわいい雪だるまに、目線でサヨナラを告げ、帰路へ。
🔹 旧道トンネル内のツララの長さは変わらないようでしたが、路面に落下した氷片が増えていた。こんなのが走行中当たったら、、、そっと通過し、名残の雪道を楽しみながら家路へ。 、 PM 4:00
ご覧頂きありがとうございましたm(_ _)m