奈良吉野洞川~野草の渓流・林間のんびりハイキング~名水「ゴロゴロ水」も
2021年05月23日(日)
🔷 例年より早い梅雨入りで、雨続きのあとのスキッと晴れた休日、吉野郡天川村洞川のクリンソウ(九輪草)が開花したとの情報を得て、名水「ごろごろ水」採水がてらに、車を走らせた。
洞川への起点となる近鉄吉野線下市口駅(洞川行き近鉄バス発着所)から、洞川温泉までおよそ30kmの道のり。
🔹国道309号線を下市まで来ると、千石橋で吉野川を渡り、何時もなら国道を直進して町並みを通り抜けていくが、この日はすぐに左折して川沿いに。
昨日の新聞で、下市のバラ園で色とりどりに咲きそろっているとの記事があり、ちょうど近くを通りがかるので、少し寄り道。
以前名水を戴いた「吉野川湧水」前も素通りして、その先のバラ園へ直行。
約250種2500鉢を栽培・販売している人気のバラ園。入場は無料で、この日の来園者も多い。
観るだけのつもりだったが、あまりの美しさと安さに、気に入った背の高いひと鉢を買い求めて、帰路に取りに寄ることにして、、、。🌹
🔹国道へ戻って再び南へ走るが、、、ちょうどお昼時。
いつものように国道沿いの「美芳野庵」で、串コンとおうどんを。ここは、こんにゃくとごま豆腐の製造元「大川」さんの人気店。
久しぶりの🌞日曜とあってか、椅子席はほとんど空きがなく、”蜜”を避けて車中食😋
🔹「美芳野庵」を出ると、すぐにカーブの多い山登りの国道、何段かでステップアップしていく感じで、車の高度計はぐんぐん標高を上げ、下のグラフに示されている通り、洞川温泉街を抜けて、ハイキングスタートのゴロゴロ茶屋🅿では標高900m。
なのでそこからのハイキングで、山側はそれほど登った気がしてなかったが、それでも1000mを超えた地点まで達している。
登山道合流点をそのまま登っていけば、稲村ヶ岳(1726m)・山上ヶ岳(1719m)と、大峰修験の厳しい行場へと続く。
これぞまさに、吉野熊野国立公園で高野山、熊野三山などとともに「紀伊山地の参詣道」として世界遺産に認定された、霊場「吉野大峯」とその参詣道「大峯奥駆道」の修行の聖地への一拠点。
🔹「すずかけの道」と呼ばれる県道21号線、洞川温泉街を抜けていく。少し活気が出て来た感じか、、、
夕刻には提灯に日が灯り、温泉客や修験の方たちが、縁側や散策で寛ぐ、情趣ある街の風情が見られるところ。
早く、街の風情が戻りますように🙏
🔷「ごろごろ茶屋」駐車場着。
ここは、鍾乳洞からの湧水を導入した採水栓が、駐車位置にズラッと並んだユニークな🅿。「ごろごろ水」は環境省「名水百選」、国交省「水の郷百選」、奈良県「やまとの水」に認定された超名水で、ネット販売もされている。
この日は、ハイキングから戻って採水するので、水栓のない場所に駐車。
🅿前から、来た道を300mほど戻ると、歩道の途切れたところに「行者の道」の石標。そこから下りるが、もう目の前木立の間に紅色の花々、、、
クリンソウ!
昔、六甲高山植物園で見た事はあったが、ここは予想外に林間に広がって咲いている!
歩道から川辺の「天川村洞川自然研究路」や、川向こうの洞窟へ辿るルートになっているので、踏み荒らされないかと懸念するが、見る限りそのような所は無く、来られた方は、心して歩いておられる様子。しかし、柵やロープなどで保護できぬものかと思うが、、、。
🔹東屋の傍から川辺の遊歩道へ出ると、吊橋。対岸に「大峯山一之行場 とうろうのいわや こうもりのいわや」と看板が掲げられた建物。入場料300円で懐中電灯を持って、自分で洞窟へ入るらしいが、、、橋を渡らず、またの機会に😅
よく整備されていて心地よい「天川村洞川自然研究路」、川沿い遊歩道を下流へ行くと、、、
対岸の奇岩洞窟岩場に、橋が架かっている。
ここが蝙蝠窟(こうもりくつ)で、修行の場「こうもりのいわや」、、、今度、中まで入ってみたい、、、かなア😨
このあたり、流れも淀みもとても美しい!
ちなみに、先程の建物側から入る洞窟、蟷螂岩屋「とうろうのいわや」の蟷螂とはカマキリのことで、這いつくばって入る姿から、そう呼ばれたらしい。
🔹少し先で、対岸への橋を渡る。
浅瀬の流れはとても透き通って清らか、、、樹々のヤマフジも満開で美しい!
川に沿ってキャンプサイト下の道を過ぎると、「村立洞川エコミュージアムセンター」。
正直、この立地にこんな立派な施設が在るとは思っていなかったので、ちょっと面食らったが、玄関先から少し覗いて、また別の日にゆっくり見学したいので、対岸駐車場への橋を渡り県道21号線へ。
*天川村洞川エコミュージアムセンターは「自然」「水」「修験道」をテーマに、大峯山系の豊かな自然や生活環境をそのまま生かした博物館とのこと。(入場無料)
とても興味を引いたが、あまり時間がなかったので、また次の機会に。施設の周りにいくつかオートキャンプ場が在るので、キャンプの折にでもイイかな🏕
🔹登山道へ、、、
県道を少し戻ると、 ㈱「名水の里」の向かい側に稲村ケ岳登山口。
これまでの道沿いに多く見られたのがテンナンショウ属、ミヤマカタバミ、フタリシズカなどの山野草。
中でも、この登山道ではフタリシズカの群生に次いでテンナンショウが、、、
偽茎の模様がマムシ模様?なので、ほとんどがマムシグサ(蝮草)だろう。
葉の細いのは、文字通りホソバテンナンショウ(細葉天南星)
だろうね。
フタリシズカ(二人静)は特に多く見られるが、花穂が有ったり無かったり、数が多かったり、、、
こちらの群生は皆、葉の付け根から横に花穂を出している。^^;
葉が輪生しているようで、ヒトリシズカの葉のようにも見えるが、、、?
これは? ヤブレガサやトリカブトのようなモミジ葉だけど??
苔むした大岩がゴロゴロ積み重なり、その横の谷川に沿って、数本の黒い太いホースが谷の上部から延びて来ている。どうやら採水管らしく、ちょうど「ごろごろ茶屋」駐車場上部の山裾辺りなので、これで導水されていると思われる。
🔹登山道と合流するかのように、レールが延びて来ている。
美しい苔で覆われたゴロゴロ岩の間を往来する「五代松鍾乳洞」行きトロッコ、レールや支柱が何と無く頼りなく見えて、ちょっとビビるモノレール。運転手入れて大人5人分を、これで支えてるんだ!でも見てると、気持ち良さげ!
レールを跨いで先へ登ると、秘境駅のようにいっちょ前の「五代松鍾乳洞駅」。ベンチの在る屋根付き”駅舎”で、次が来るまで休ませていただく。(写真撮り忘れた・・;)
登ってくるエンジン音がしたので、再び上へ。少し階段を登ると「五代松鍾乳洞」入り口、狭そう、、、。
さらに階段を上がると、見学を済まされた方々がニコニコ下りて来られる。子供さんもいてにぎやか。え~こんなに乗れるの、、と思ったが、そりゃ歩いてこられた方も居るもんね。(^^ゞ
登山道と分岐した階段、一旦鍾乳洞の出口を見に、、、こちらは広い。
戻って、登山道側の階段を上る。
コケそうな崖道、、つまずくとヤバそう💦本格的登山気分😅
暫く斜行して登り行くと、母公堂(ハハコドウ)から稲村ヶ岳方面の法力峠へ登る分岐。
ここで「母公堂」の方へ下りる。
「母公堂」着。
前の🅿横に🚻があり、志を竹筒に入れて利用させていただく。
ベンチで少し休み息を整え、ちょうど読経と法螺貝の響きの中でお参り後、すぐ傍の橋を渡り川岸へ。
*「母公堂」は、役行者の母君(白専女)が祀られている。大峯山が女人禁制で、役行者がここで母君と会ったとされ、当時はここが女人結界だったとのこと。
「河鹿の滝」近く、、、変化のある流れの音、渓流歩きがとても心地よい。
渓流沿いに多いチャルメルソウ属の山野草。
コチャルメルソウ(小哨吶草)かな。上向いた鉢のような萼筒の一部に種が残っている。
水があたって飛び散る「雨滴散布」を待ってる可愛い種が、何だが微笑ましい。
薬草で山菜にもなるという ウワバミソウ(蟒蛇草)。名前がちょっと、、、😰
ミヤマカタバミ(小深山傍食)。
花かと思ったが残念、、、若葉でした。
マンネングサ(万年草)の仲間。これも道端や林間に多いが種類も多くて💦どうやら、ヒメレンゲ(姫蓮華)のよう。
🔹遊歩道から県道へ。「名水百選 ゴロゴロ水」の石碑。
ただし、ここは谷川の水で、飲用はできません。採水場(駐車場)はもうすぐ近く。
駐車場へ戻り、車を移動して、2Lペットボトル12本と20Lタンクに採水。
天然のアルカリイオン軟水、喉の乾きを癒します。
やっぱりほのかに甘みを感じて美味しい!!(個人の感想です、、、^^;)
ご覧頂きまして、有難うございます!