☆京都~ガーデンミュージアム比叡~   

2018年4月22日投稿

京都駅屋上からでも眺めたと想定すると、盆地の北方向、左右にひときわ高い峰が見えることでしょう。

右方向、北東に位置して、ちょうど手前の東山に連なって奥に大文字山、その先の高い山が延暦寺が在る霊峰、比叡山です。

左方向の北西に見える高い山は、「火迺要慎ひのようじん」のお札で知られる、防火に霊験のある愛宕神社の在る霊峰、愛宕山です。

今回は比叡山山頂、ほんとに最頂部(四明ケ嶽)にその地形に沿って造られた花のガーデン「ガーデンミュージアム比叡」に。https://www.garden-museum-hiei.co.jp/

ちなみに、このガーデンの住所が「京都市左京区修学院尺羅ケ谷四明ケ嶽4」となっています。そんなに広くない山頂で、ロープウエイ駅以外は、ほぼガーデンミュージアムで占められていますが、四明ケ嶽の1~3番地は何処なんでしょうね?

車でも比叡山ドライブウエイで行けますが、色々楽しむことができる電車やケーブル利用がいいですね。

ということで、京阪電車出町柳駅(地下)から地上の叡山電鉄出町柳駅へ。

そこで、お得な切符を買い求めます。
叡電チケットご覧の通り、叡電の比叡山口往復乗車券と、叡山ケーブル、ロープウエイの往復券、そして「ガーデンミュージアム比叡の入場引換券がセットになっています。

大人だと、叡電往復520円、叡山ケーブル往復1,080円、ロープウエイ往復620円、ガーデンミュージアム比叡入場料1,200円 合計3,420円ですので920円のお得です。

DSCI1311まずは出町柳駅から八瀬比叡山口まで1両ワンマンカーに乗車。

写真は今年3月にデビューした話題の電車「ひえいHIEI」。この電車は、帰りに乗りましたが、話題の電車なので先に、叡電の紹介記事より

既存の700系電車を大幅に改造し、外装は「比叡山」と「鞍馬山」の持つ荘厳で神聖な空気感や深淵な歴史、木漏れ日や静寂な空間から感じる大地の気やパワーなど、「神秘的な雰囲気」や 「時空を超えたダイナミズム」といったイメージを「楕円」というモチーフで大胆に表現しています。比叡山や鞍馬山の持つ歴史やイメージを、楕円のモチーフで表現するとしています。

とのことで、オーバルの金環がとても印象的です。

座席は通常の電車同様、対面の長尺シートですが、クリーム色のソフトな感じで、窓も楕円形で、車内もオーバルな雰囲気。シートの配置は違いますが、何となく南海電鉄のラピートの車内イメージが。このかっこいい電車が普通料金なんですね。

叡電はこの他に、デザイン電車「こもれび」や展望電車「きらら」等があり、またいつか乗ってみたいですね。

さて、八瀬比叡山口から渓流も眺めながら、木漏れ日の中を徒歩5分ほどで叡電ケーブル駅へ。
ある程度連絡がとれているので、それほど待つ事もなく出発。
DSCI1267「高低差は日本一の561m、比叡山中腹までの1.3kmを9分で結びます。」と、運転席?のお嬢さんの案内です。

木々の小枝が触れそうな位の緑の中を登っていきます。鳥の声が増してきました。ヒヨドリが多く飛び交っているようですね。

続いてロープウエイに乗り換えて山頂へ。
DSCI1309眼下に宝ヶ池や上賀茂あたりの町並み、そして遙か向こうに愛宕山の峰が。

ロープウエイを降りて少し歩くと、ガーデン入り口です。

そこで引換券と入場券を交換。入場するとすると直ぐに眼前に滋賀県大津市と琵琶湖が広がります。
DSCI1306この瞬時の京都から大津への景色のチェンジ、この醍醐味はドライブウエイ側からは味わえません。、、と思います。

まだ桜が満開! そして、いきなり花園、花園!天空のはなぞのです!
DSCI1295モニュメントの様に最頂部に、比叡山頂の象徴「回転展望閣」がそびえています。

ここは昭和32年に高山植物園が開園、ついで34年に回転展望閣ができ、山頂遊園地が開園したとの事で、京都育ちの私にも馴染みの建造物でした。
DSCI1270古いですが、私が京都在住の学生時代にスケッチした冬枯れの比叡山遠望。
DSCI1455山頂に展望閣が描かれています。今は回転していませんが入場でき、野鳥観察にと望遠鏡を持参していましたので大原の里や比良山系の蓬莱山あたりの遠望を楽しむことができました。

展望閣の下にはカフェが有ります。琵琶湖を眺めながらのお茶もいいですね。

ガーデンミュージアムがモネを中心として、ルノワール、ゴッホ、ドガ、モリゾらの印象派画家の絵画(陶板絵画)を花とともに配置掲示した構成で造園されており、もっとも具現化されているのが、モネの「ジヴェルニーの庭」と「睡蓮の庭」。
DSCI1305「ジヴェルニーの庭」への入り口です。
DSCI1281バラは咲いてませんがアーチが連なり、バラがいっぱいに繁り咲き誇ると、本物のジヴェルニーの庭に入るようでしょうね。
DSCI1271チューリップやルピナス、デルフィニューム、チドリソウ、ストック、キンギョソウ等の大きめの花とカバーのたくさんの小花たち。
DSCI1269まだ4月の開園から日が浅いですが、バラの咲く頃には、花盛りの「モネの庭」に成っている事でしょう。s
DSCI1272青い可憐な花のワスレナグサ(勿忘草)。どうしても Forget- me-not が口に出てしまいます!
DSCI1273

DSCI1281庭を過ぎてシアターとショップの入り口。体験工房のクラフト教室もあります。
DSCI1280シアターではキャンバスに向かっていたモネが、こちらを向いて身振り手振りを交えて解説を。
DSCI1276「睡蓮の池も写し出されます。その間、自動演奏のピアノの音色も響き渡り、、。
DSCI1277シアターを出て睡蓮の庭に向かい、藤棚あたりから北側へ下っていきます。
KIMG1894

DSCI1289パンジーやネモフィラの間に鮮やかな黄色のアイスランドポピーがきれいです。
右手前の薄紫で細い花びらの八重咲きの花、葉を観るとアネモネですね。
DSCI1292睡蓮や周囲の柳等の草木は未だ早いですが、でも下の本家の写真を見ても雰囲気充分。

よくできていますね!        ネットからお借りしました.。Thank’s!
モネスイレン

DSCI1291池の近くの木陰に咲いていました。セイヨウカタクリ(洋種カタクリ)ですね。

かたまってたくさん咲いているので、最初園内に数多く咲いている矮性チューリップの仲間かなと思いましたが、よく見ると花が下を向いて、花びらが反り返った形は、カタクリそのもの。
DSCI1299こちらは西側斜面の「こもれびの庭」に咲いていたカタクリです。奥の方にかけて、たくさん咲いていたようですが、もう葉も萎れて来ています。残念!

ついでに、この庭を下って行くに従ってシャクナゲが咲き揃って、小道が花の回廊になっています。
DSCI1303

DSCI1302ここにも陶板絵画が有りましたが、光ってしまい、、。

このあたり、シャクナゲが自生しているのか、道を外れた山の斜面の奥の方までシャクナゲの林が続いて見えていました。

戻って、北側斜面の香りの庭エリアへ。広い駐車場が見え、ドライブウエーからの入場口に近いところです。
DSCI1296矮性種の可憐なチューリップ。
DSCI1304これもそうかな? 右奥にはスノーフレーク。

DSCI1288黄色の丸い菊 ペンツィアと 淡いブルーのネモフィラ。背の高い青い花は?
そして、花々を愛でつつ戻ります。
DSCI1294マーガレット、ナスタチューム、リナリア(ヒメキンギョソウ)ほか、まだまだたくさん花々が癒してくれますが、残念なのが、花のネーム表示が皆無。なぜでしょう?

帰りのローズゲートの近く、ローズガーデンの西側(足湯の南)を通ると、こんな花が咲いていましたよ!

洋花の多いガーデンで、この草花はやはり小さくてもよいから、名前を表示してほしかったですね。

シラネアオイ(白根葵)の白花。
DSCI1308図鑑では「1属1種日本特産植物」とあり、たいがい薄紅紫色の写真です。

名前の葵の由来になってますが、特徴のある葉ですね。まれに白花が有り、この花びらはハナミズキ等と同様に萼片で本来の花びらは無いとのこと。

それにしても、この林の木陰に慎ましく咲いているのは、以前の高山植物園の名残りなのでしょうかね。

また、ロープウエイに乗って下りの眺めを楽しみます。。有り難うございました。
DSCI1310

*ガーデンにはカフェが有ります。
「カフェ・ド・パリ」ではビーフシチューセットメニュー等が有り、パン、ライス、サラダはセルフサービスで。白ワインが安くて美味しかったと、何方かの食べログにありましたよ。
テラスで眼下に大津あたりの琵琶湖岸を眺めながらのお茶や食事、いいスポットですね!
このときは、モネの庭(花の庭)の前、広場に移動販売車が設置され、ちょっとイカツそうなおっちゃんが、唐揚げやポテトチップ、鳥肉丼を販売していました。
園のテーブルといすも用意されていましたので、そこで昼食に丼を。ちゃんとその場で食材を元から炒めて調理していましたので、出来たてホカホカを。意外にとてもおいしかった!です。

ですが、いつも来てはるのでしょうか?
それにしても、車はどっから入ったのでしょうか???

ご覧いただき有難うございました!

Posted by ss-kinkon