名水を求めて~ 宇陀市榛原の名水・やまとの水「墨坂神社ご神水」~パワースポットかも

2018年6月2日
奈良県宇陀市榛原萩原に古から鎮座する墨坂神社。
本殿は春日大社の旧本殿を拝領し建造されたとのことであるが、その歴史は、この宇陀の地が神話の時代にゆかりがあり、記紀や古墳時代の伝承まで遡るようである。
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神社の詳細は、神社のホームページや他の方々のブログに記載されいるので、そちらをご覧頂きたい。
http://sumisaka-jinjya.jp/about-us/

近鉄榛原駅にほど近く、宇陀川にかかる風情ある朱色の橋を渡ると、直ぐの階段からも直接行けるが、川沿いの道の先に、鳥居とお社に至る上り坂の参道があり、そちらの方が神社のゆかりを記した立て札も有り、お勧めかな。
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「右離れ立ち葵」の神紋と神社名が染め抜かれた青いのぼり旗の連なる参道を上り、いったん大鳥居前を過ぎ少し先まで行くと、さほど高くはないが、ちょっと見晴らしが良く、近くの大きな建物は前身が榛原町立病院の宇陀市立病院。その向こうには、美しい山容の鳥見山が望めます。
戻って手水舎で清め大鳥居をくぐると、意外と広い境内に立派な本殿があらわれ、身が引き締まる思いに。

嘗て近鉄線を利用したときに車窓から、この神社の朱塗りの鳥居や本殿が垣間見えており、一度訪ねてみたいと思っていたお社。

ホームページを拝見すると、神事が多く執り行われ、とても地域と密着したお社だと解りましたが、訪れたときには人の気配はなく、社務所らしい建物も閉じられており、立派な本殿とは裏腹に、ちょっと戸惑いも。

ともかく、本殿に参拝してから、階段を戻り、改めて左側奥の水の神様が祀られている「竜王宮」への階段を登り、そこでご神水を頂くことに。
因みに、本殿の右手奥には、山の神様が祀られている「大山祗神社」が在ります。
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竜王宮への階段手前には、両側に阿吽(あうん)の狛犬像、そして石橋が架かり、ここだけでも、とても風情がありますね。本殿とも山の神様とも異なった雰囲気を感じますが、、。

狛犬と申しましたが、正しくは?向かって右側は「獅子」で、阿形(あぎょう)で口を開いており、左側は「狛犬」で、吽形(うんぎょう)で口を閉じ角を持っているので、古い形式なのでしょうね。
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奥まった山裾の木々の繁ったところ、そこに竜王宮が在り、小さな池を隔てた向こう注連縄をかけた磐座(いわくら)が鎮座しております。

水の神様、罔象女神(みつはのめのかみ)をお祀りするこの場所、「霊験高い御水で、墨坂大神様の御神徳である健康へと導いてくれる神水」を頂けるこの地は、まさにパワースポットなのでしょうね!
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参拝のあと、右側の給水場所でご神水を頂きます。
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蛇口があり、2008年(平成20年)に「名水・やまとの水」に認定した奈良県の標識が。
後ろの灯籠には「波動水」との張り紙もありました。
神社入口の手水舎傍には「御神水 波動水 奇跡の水」と、このご神水を説明する立札が有りましたね。

そのことはともかく、おいしい水に違いは有りませんでした。

水を頂くときに蛇口をひねると、微かに汲み上げる音がしていますので、その方向を見ると、上の方に湧き水を溜めるところが有るようですね。
ありがとうございました!

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帰路の道沿いに葉が白く光る木が。  「マタタビ」の蔓(つる)でした。

マタタビ(木天蓼)は、花の咲く頃に先の方の葉が白くなり、花粉を着ける虫を引き寄せるらしいが、下の写真のように、まだ蕾の状態で開花していませんでした。
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猫を飼ってる方で、自生しているマタタビに関心がお有りの方もおられると思いますが、この葉が白化した時期に車で山間地を走行していると、高い杉などに、山フジのように纏わりついて繁っているのを見かけます。

細い山道で覆いかぶさるように自生しているところを通りがかったことも有りますが、でも大概、道路から離れた場所や、近くても擁壁の上の高い所だったりして、手が届きませんね。

今回のように、やや広い2車線の道路の谷側、ガードレールから手を伸ばせば触ることの出来る自生のマタタビは、初めてでした。
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ウツギ(空木)や、アザミ(薊)もマタタビと供に、初夏を和ませてくれる野の花や木たちですね。
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卯の花の 匂う垣根に 時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
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Posted by ss-kinkon