18きっぷで輪行~ボランティア目的で水害被災地へ~

2018年7月27日投稿

今年も7月1日発売(利用は20から)のJR青春18きっぷで、いくつかのコースを思案。
以前訪れたことのある岡山県の倉敷から高梁(たかはし)そして行けなかった吹屋(ふきや)あたりを回るルートを先にと考えていた矢先にその地域で、7月6日から7日にかけて豪雨による大規模な水害が発生。
特に高梁川と支流に囲まれた真備(まび)町および隣接地域で広範囲に浸水する深刻な事態に。

それから2週間経った21日(土)の読売新聞夕刊に、「西日本豪雨 ボランティア偏在」の記事。
土砂災害が多く発生した広島でも、交通事情が悪くなったところのボランティア不足が切実な様子だが、日程の都合で無理なので、ボランティア人数が少なく記載されていた矢掛町を検索し、7月13日付のブログを。
写真は発生当時の状況だと思うし日数も経過しているが、それでも何かしらのボランティアが必要かもしれないと、小田郡矢掛町に行ってみることにした。そのブログ画像がこれ。

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「世界に目を向けグローバル 366 岡山県を中心にグローカル GPS APS」より
http://okayama00glocal.blog.jp/archives/76325545.html

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7月23日の早朝、降りたたみの愛車「カリブライト」とともに出発。
「カリブライト」を輪行バッグに収め、軽量キャリアカートに固定。
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大阪駅から 05:58発 姫路行き快速に。姫路07:30着で07:31新見(にいみ)行きに乗り換え。
ホーム向かい側だから楽勝かと思いきや、最後部に乗ったのが失敗。連結車両数が全然違うから1分は厳しい!女性車掌の甲高い笛に急かされて輪行バッグを抱えて走り、学生で少し込んでる車両に飛び込むも、カートを引っ掛けてあわや転倒、カートが少し壊れたた。

列車は山陽本線岡山駅を経て倉敷から伯備線新見行きですが、総社(そうじゃ)から先は代行バスとのこと。こちらは手前の清音(きよね)駅下車。

ここでちょっと思案。倉敷で乗り換えて山陽本線新倉敷まで行けばボランティアセンターが有るが、バス輸送なので受付10時まで。かつ定員で締め切り、、。ウ~ン確か大学内だったので学生ボランティアも増えるし、時間的にもちょっと厳しいかな、、ということで予定通り矢掛町の方へ。
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清音駅はJRと井原(いばら)鉄道井原線との兼用駅。

この駅には、推理小説家の横溝正史さんと主人公の「金田一耕介」ゆかりを巡る、駅前から真備町岡田地区へのルートを紹介する掲示板が有る。

しかし、今回の水害で、地区一帯も浸水し、保管していたイベント用の衣装やグッズが泥まみれになったと、地区の方々の失意を報じる記事が、同じく土曜日の読売新聞夕刊に掲載されていた。
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ここから矢掛町に行くには、代行バスで真備町を通り抜けて行くことになる。
11:15の発車までかなり時間があるので、、駅からすぐの高梁川を見に行くことに。

さすがに高梁川は大きな川幅。大水の後だが、それほど川が荒れた感じがしないのは、高梁川が普段は清流である事と、私の住んでる地域の大和川が、最近は水質が良くなって来たとはいえ、大雨時には(奈良盆地の河川の水の出口は大和川しかない)支流のゴミや泥が一気に集中して王寺町で一本になり、大阪側へ流れて行き、雨後の川沿いの草木にゴミが引っ掛かり、そんなゴミだらけの川沿いを見慣れているせいなのかも。
(王寺町でも嘗て大きな水害を経験しており、昨年も冠水した地域があり避難、今年も一度避難をしている。)
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歩行者自転車用橋でぼんやり眺めていると、真備町側から自転車で走行して来たおばさんが、声をかけてきた。リュックを背負っているので、それと感じたのでしょう。「ボランティアに行くなら、止めといたほうがいいよ。身体壊すからやめた方がいいよ。」と意外な言葉。「今自衛隊が来てくれて作業している。2000人(確か指を立ててそれ位の人数を挙げたと思う)」
何なんだろう、埃の事でもおっしゃっておられるのかな?(この時点ではまだ町を見ていないので何とも、、、。)

どこから来られたんですかと尋ねると、真備町を指さし、「自宅も冠水したが、天気いいので、窓を開けて風通した方がいいから、開けて来た。向こうに住んでるから帰るところ。」と反対側を指さす。駅側の山際あたりに移住されてる様子。まじまじと顔を見つめて[身体あっての事。止めて帰りなさい。」と再度。何か顔色でも良くなかったか、歳格好と寝不足で疲れた体調を見透かしたような口ぶり。しばらく話して、横断歩道の信号が変わったからと走り去っていった。(判りにくいですが、この写真の奥の自転車に乗った姿の方。)
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今の会話で、何やら気勢をそがれた心持ち。正直ちょっぴりへこみそう。
帰宅して、夕刊を見ると、「被災地 結膜炎相次ぐ」「真備の避難所 受診者の7割」 の見出しで多くの方がホコリや粉塵で眼の感染症等に罹患しているとのこと。
確かに町に入った途端に、廃棄物の多さとともに日照りが続いているので余計に大変な状況であることを知った。しかも、これも翌日の朝刊で知ったが、この日まで断水が続いている所が有ったんですね。
それで、堤防近くの公園に「この公園に水道水有り」と書いた段ボールがつり下げてあったんですね。
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ともかく、代行バスが高梁川の橋を渡り真備町に入って行くに従い状況が解り、この日照りと塵埃の環境の中で作業されてる被災された方々、自衛隊の方々、ボランティアの方々、行政の方々などの大変なご苦労がひしひしと、、、。

この後の経過はYoutubeに動画をアップしましたので、こちらをご覧ください。

       *ボランティア目的で岡山県災害地域へ~真備町・矢掛町~2018.7.23(月)

動画の最後に追記をしていますが、今もブログや動画でそのとき、あるいはその後の状況をみており、いろいろと考えさせられた。微力でも何らかの行動が集積して、震災や今回のような災害の復興の力になると思うので、何らかの協力をして行きたいと思う。義援金はふるさと納税の方法もあるとのこと、それも一助になリますね。

また、今回の事で知った小田郡矢掛町、今度はゆっくり訪れ、旧山陽道の宿場町矢掛の趣ある町並みと人情にふれてみたいと思いますね。

関連記事を「みんカラ」ブログにも掲載
https://minkara.carview.co.jp/userid/2903716/car/

ご覧いただき有難うございました!

Posted by ss-kinkon