☆折りたたみ自転車輪行の想い出 ① ~近江八幡~ 

2018年9月10日投稿

一昨年夏、ちょっとした想いがあって輪行の旅を実行するために、初めてJR青春18きっぷを購入。最初は日帰り、次は2日間の、どちらも結構ハードな旅になったが、その思い出を振り返ります。

一回目①は2016年8月17日。一度訪ねてみたかった近江八幡へ。

八幡堀、近江商人の街並み、点在するヴォーリズ関連の洋風建築物などの見学も兼ねて、近江八幡市の東と西、距離で9km離れた場所の山中にたたずむ2か所の西国三十三所名刹へお参りすることにした。距離はそれほどでもないのだが、2カ所とも山頂近くで、自動車参道を自転車を押して登る、階段ならそれぞれおよそ1200段と800段のお寺。

信仰心に乏しい私だが、近年相次いで亡くなった身内や友人への慰霊の想いもあって、寺院へのお参りも目的の一つだった。

そのきっかけは、母の残した3カ所だけ朱印のある古びた納経帖。それに新たに購入したお軸を持参し、西国三十三所札所のお参りをと、一番札所那智山青岸渡寺のバスツアーに参加した。

ツアーでは添乗員がまとめてご朱印を貰ってくれる事になっているが、やはり自分で戴くほうがいいかなと、その後の巡礼旅を自らすることにした。

さて、JR王寺駅から奈良周り(奈良線京都行)で京都駅へ。そこから新快速で安土駅へ。奈良、京都の2回乗り換えで2時間ちょっと。

片道1,660円で18切符1回分2,370円より950円お得!
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最初は安土駅から三十二番札所繖山観音正寺へ。標高430mの城跡の在る繖山(きぬがさやま)の山頂近くに佇む。

西国三十三所の中でも、歩いて上がると難儀な所の一つ、、、麓からの階段が2千段を超えるそうですから。
但し、バスツアー客はタクシーで裏参道林道をあがり、駐車場から徒歩10分程だから苦にならない。

札所参りツアー客にとって一番厳しいのは、泉南槇尾山の四番札所施福寺、車道のない1kmほどの山道登山の方でしょうね。

私は、西側の市営の表参道林道を自転車を押して上がった。(自転車は無料)
暑いので、日陰を選びつつゆっくり長いながい坂道をくねくねと登るが、駐車場にたどり着いてほっとしたのも束の間、何とそこからの階段がまだ400段ほどあった。下を見ると、長い石段を登ってこられる “つわもの” もおられる。すごい!

境内に至る手前でちょうど東側(裏参道)からツアー団体さんが涼しい顔でおしゃべりしながらお参りに。御朱印をもらう添乗員さん、お二人で手際よくせっせセッセと大変ですね 。 順番を待っていると、先にさせてくれました。感謝。
KIMG0349このお寺の背後に、織田信長に追われた近江守護の六角氏が拠点として築城した、観音寺城の跡。そしてそこから東海道本線の通る谷をまたいで北側に安土山、すなわち信長の築いた安土城の跡がある。
2016-8-17元々は城山だっただけに、表参道のごつごつした石づくりの長い階段もそうだろうし、仏像のようにたくさん並べ積まれているのも、その証なのでしょうかね。

境内からは南西方向に蒲生野(がもうの)の眺めが広がり、眼下を新幹線🚄が走り抜けて行く。真夏だが、この場所のドウダンツツジはもう秋へ向かう色合いでしたね。
蒲生野といえばこれですね、、

あかねさす 紫野ゆき 標野ゆき

             野守は見ずや 君が袖ふる    額田王 (万葉集)

余談だが、三重県名張市に居住した頃、伊吹山スキー場へ行く際には、度々伊賀から、この眼下に広がる、いわゆる蒲生野あたりをを抜けて名神八日市インターへ行っていたので懐かしい。

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お参りした後の下り坂がたまらない!とても風がさわやか!🚲びゅんゆんびゅん快適に麓まで。

再び安土駅前へ出て、今度は琵琶湖最大の内湖「西の湖」を目指して進路を北へ。
西の湖へ出ると、湖を迂回するようにサイクルロードを通り琵琶湖岸の第三十一番札所 姨綺耶山(いきやさん)長命寺へ。

長命寺参道上り石段前の食堂で「長命寺そば」を。お餅と鳴門蒲鉾とのりが乗っかってるお蕎麦。
その意味はと思いつつ聞かなかったが、これが美味しい!もういちど食べに来たいな~と思わせる味でした。

お店の前すぐ近く、石段の見える参道入口から左側の神社を隔てて自動車参道入口。
食堂でしばし休憩後、勇んで自転車を押して登り始めたものの、先の観音正寺林道と勝手が違ってかなりの急坂。キツイ!

地図上ではさほど距離はないのにかなり疲れる。木の間に見え隠れする湖面を眺めては休み休み、やっと駐車場までたどり着いた。
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Googleマップのルート計算によると
  *観音正寺林道 距離2.5km  標高差193m → 1km毎の標高差   77m

*長命寺参道  距離1.4km  標高差155m → 1km毎の標高差 110m

自転車を降りて歩き始めた地点からの計測だが、自転車押して登るシンドさが納得できるデータかな。
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観音正寺と違って、こちらはPKからすぐの石段へ行くと、もうお堂が見えていた。
振り向くと、石段はほぼ直登だから、808段はキツイですねえ!
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お参りして、ご朱印を戴いて、、、帰路は逆に怖い~スピード感を味わいましたね!

そして、念願の ”近江八幡めぐり” へと、湖岸サイクルロードを走り「ぐるっとびわ湖サイクルライン」で設定されている白鳥川沿いの自転車歩行者専用道路を、八丁堀へ向けてのどかな田園地帯を通り抜けて行く。
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近江八幡市立図書館辺りで橋をわたり八丁堀右岸へ。風情豊かなスポットで石敷きの川岸を散策する人々や流れをぼんやり眺めて、しばしの休憩。

もっと回りたいのだが、疲れを感じてきたので帰ることに。
町並みやヴォーリズ設計の洋風建築物等をゆっくり見学するのは、またの機会にと決め込んで、メンターム(旧メンソレータム)で知られる近江兄弟社の傍を南に、近江八幡駅へ。

(昨年、三十番札所宝厳寺のある竹生島と、沖島、多景島を巡り、この地も訪れるツアーに参加、再訪できた。)

自転車の走行距離は、歩行登山を除き、およそ25km(Googleマップ距離計測)。

桃色線で自転車走行、歩行は橙色線で経路を表示。
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ご覧頂き、ありがとうございました。
折りたたみ自転車輪行の想い出② ~滋賀県安曇川から小浜、丹後半島へ~ もご覧ください。

ご覧いただき有難うございました!

Posted by ss-kinkon