明日香村てくてく野の花散歩~かかしコンテスト・彼岸花祭り~

2018年9月23日

連休の23~24日、明日香村稲渕では「かかしコンテスト」と「彼岸花祭り」を開催。

近鉄あみまクラブのハイキングに合わせて、皆さんは主役の彼岸花とかかしがお目当てでしょうが、私はマイペースで”脇役”の野の花観察を楽しみにぶら~りてくてく。
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近鉄飛鳥駅前でイベント会場になっている棚田の稲渕地区への無料シャトルバスに皆さん並んでいたので、後列へ。

それほど待たずに2台目に乗車。しかも前車と違って、小型で座席定員なので、全員着座。稲渕まではずーっと登り、翌日から岡山県への災害ボランティアに行く予定で体力温存をと思っていたので、二重にラッキー!今日はツイてるぞ。

コンテストのコースではこんなことも。
じっとカラスの七つの子を見つめていた可愛い女の子。が、、、(続きは↓)

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会場へは、シャトルバスを降りて飛鳥川を渡り、橋の下を潜り行き、男綱のしめ縄の前をUターンすると「かかしロード」。
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(↑↓ クリック拡大してみて下さい。パノラマ雰囲気出るかも。)
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連休も重なって、稲渕「かかしロード」はヒトもハナ盛り!
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今年の「かかしコンテスト」の主題は”童謡”。
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先程の女の子。振り向いて母親の元へ行こうとすると、カメラおばちゃん達が「かっわいいい!そのまま見といてね~」。母親も「モデルさんだからそのままで!」って。ハニカミ笑みを浮かべてOKがでるまでじ~とポーズしていました。ごくろうさん
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今日はいい天気!黄色と白の彼岸花(リコリス)も鮮やかに映えていました。
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田の畦には、ゲンノショウコ(現の証拠)。もうじき黒くなったサヤの蒴果がくるりと上に弾けて、種が散らばるのかな。
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タンポポのような黄色い花、コウゾリナ(顔剃菜)でしょうね。茎がザラザラでひげ剃りのイメージなのでしょうか、上のゲンノショウコもそうですが、草花の名前を漢字表記すると、意味が現れて来ておもしろいですね。
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セセリチョウが止まっています。その下に、ヌスビトハギ(盗人萩)」のピンクの花。
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棚田の土手っこの可愛いお地蔵さま。おみなえし(女郎花)も一緒にお供えして一段と秋の風情。
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のどかな棚田の風景に、彼岸花とツルボ(蔓穂)の二重奏が趣きを添えています。
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彼岸花に囲まれるようにツリガネニンジン(釣鐘人参)、ワレモコウ(吾亦紅)、そして多分ヒヨドリバナ(鵯花)。
オトコエシ(男郎花)とよく似たヒヨドリバナ、写真の花は紫掛かって、幾つかの花先に毛状のものが出ていました。
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近くにアゲハチョウ(ナミアゲハ)が。
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そして、クロアゲハも。
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カラムシ(茎蒸)*の葉にはヒメウラナミジャノメ。  *このカラムシ、日本語入力変換で(苧麻)の表記も出ます。
別名のクサマオは”草苧麻”と表記されています。
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ツユクサ(露草)に絡まって、紙飛行機型の葉に金平糖状の可愛い花冠のママコノシリヌグイ(継子の尻拭)。
葉裏も茎もトゲいっぱいなのに、なんとひどい名付け親なんだ!
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植え込みでよく見かけるミヤギノハギと異なり葉が楕円形の、マルバハギ(丸葉萩)なんでしょうね。花が葉の脇にも、花穂になってぶら下がっているのも見られますが。
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水の流れがきらめく用水路には、コマツナギ(駒繋ぎ)の美しい花穂が揺れています。
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ジンジャーの仲間のハナシュクシャ(花縮砂)。稲渕から石舞台方面に降りていく道すがら、この白い花がひと際目を引きました。
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飛鳥川の清らかな流れは、橘寺方面に近づくにつれ、幾つかの小さな滝の風情を楽しませてくれます。
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明日香はどこも、
彼岸花の彩り豊かな風景が広がっていましたが、この橘寺周辺も棚田から見上げる景色がカメラポイントになってますね。
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橘寺から亀石の前を通り下っていくと、天武・持統天皇稜。
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御稜の東側が低くなった所(多分周濠だったのでしょう)にソバの畑。
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ソバ、コスモス、彼岸花、それにカメラお嬢さん達。皆さんいいカメラ持ってはりますね。その西側、一段上の墳丘部斜面には、白い花がたくさん、、、、
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ニラ(韮)の花盛り。下が畑になっているので逸出し野生化して、こんなに墳丘のお花畑に成ったんでしょうね。
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ニラの近く、ここにもきれいなツルボたち。でしたが、更に上に登って回遊路に出て、びっくり!
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樹木の茂る墳丘最上部の柵の下、土手のカバーの細葉の間から、ずらりとツルボの花が沢山顔を覗かせていました。こんなにたくさん出ているのを見るのは初めて。感動ものです。

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墳丘を下りて広い道沿いに西へ向かうと程なく飛鳥駅。その手前で、昨年ススキの根元にナンバンギセルを認めた国営明日香歴史公園に。公園館側から道路の下を抜けて芝生広場に出られます。
高松塚古墳墳丘の北側、今年は遊歩道が整備され、飛鳥里山クラブの皆さんが保護活動しておられたので、ロープを張ったすぐ傍にたくさん観ることが出来ました。感謝!!
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この階段遊歩道の丘の先は高松塚。以前は竹林で覆われていた墳丘はすっかり形を整えて明るく整備されていますね

。トイレや休憩所、無料駐車場の設けられた公園館もあり、この辺りを起点に散策すするだけでも、十分楽しめるスポットになったようです。

ここから飛鳥駅まで静かな高松塚南側から小川沿いにぶらりぶらりと帰ります。
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マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)の鮮やかな紅色が見送ってくれてました。 
周りで纏わりつかれているのは、ヨモギ(蓬)の花でしょうね。
明日香村
明日香の航空写真(Google map) 棚田が多いのが解りますね。(クリックして拡大してみて下さい。)
(散策したルートを朱線で表示)

ご覧いただき有難うございました!

Posted by ss-kinkon