三たび倉敷市真備町へ~ボランティアで写真洗浄作業も~

2019年2月28日~3月4日
まだまだ災害救援ボランティアの必要な岡山県倉敷市真備町へ、3度目の活動参加。
今回は、被災し水濡れした写真の洗浄作業にも参加。

27日夜8時頃に西名阪自動車道香芝インターより倉敷へ向けて走行。

八尾ジャンクションから近畿自動車道に入り、八尾料金所で「災害派遣等従事車両証明書」を提示するも、大東鶴見~吹田間が工事で通行不可。🚐💦

一般道路へ出るまで大渋滞でタイムロス、途中から降雨の中、車中泊予定の山陽自動車道吉備SAには、午前1時半を過ぎて到着。
DSCI1601今回の車中泊では防寒対策として、カーテンに加えて窓を銀マット(前後は市販のサンシールドマット、サイドは型どりして切り抜き自作加工)でカバー。

床面はアウトドア用銀マットに薄手の冬用ベッドパッドを敷き、寝具は冬用シュラフの中に夏用シュラフを入れ小さい毛布を敷き、更に予め湯たんぽを入れてきた。

エンジンは止めているが就寝準備に車内でごそごそ動くと、少し汗ばむほど。断熱防音効果は効いている様子。

周りはいつもどおりの車中泊らしい乗用車と、トラックの列。お隣のワゴンも銀マットの窓カバーで既にお寝みの様子。

洗顔後に就寝。お陰で朝まで快眠。😌zZDSCI1604吉備SAから25km先の山陽自動車道玉島ICで高速道を出て10分程度で真備町へ。

井原線川辺宿駅傍のボランティアセンター(倉敷市真備健康福祉館 まびいきいきプラザ) 駐車場は、雨のため現場作業は中止の情報で、流石に駐車は少ない。こんな時はJR新倉敷駅からの送迎バスも出ないので参加者はさらに少ない。

初日(2月28日)

雨で現地ボランティア作業は無いが、当初より「写真洗浄会」参加を予定していたので作業場所のプレハブG棟へ。
DSCI1607

DSCI1608入口で受付を済ませ「作業手順」が掲げられている室内へ。

DSCI1606作業手順のうち、この日は雨天☂のため乾燥が出来ないので、5番目の「仕上げ」作業。
原則洗浄乾燥後の写真の画像が残された部分以外のエタノールで拭き取り綺麗にする。
DSCI1609ディスポゴム手袋をはめて、経験者の方に教わりながら拭き取っていくが、表面にビニールフィルムが張り付いている物や、裏面にアルバム台紙の筋模様がこびり着いているものなども慎重に剥がしていく。
また、処理する写真はテーブルに着いたメンバーで当日決めた班長の指示に従って、分割して作業するが、写真の順番を変えないよう留意して、剣山と呼んでいる写真立てに順番に並べていき、ナンバーが記された初めと終わりの付箋でまとめて編み袋に収めて返却するシステム。

*この日は宿泊先のビジネスホテルの予約がとれなかったので、1時間ほど早めに退出して、行ってみたかった笠岡から福山市鞆の浦へ、その後山陽自動車道の鴨方IC~玉島IC間の道口PAで車中泊の予定を実行。車中泊や、ボランティア後の時間に尋ねた場所のことは、別の記事に。

*現場ボランティア従事も、日時が前後するが「写真洗浄」記事の後に記載するので悪しからず。

2日目(3月1日)

現場ボランティア作業が半日で済んだので、センターに戻り「写真洗浄」に。
晴天🌞なので、文字通り洗浄と乾燥作業。下の画像で、中央うしろ姿の私も乾燥作業中。
真備町写真洗浄@あらいぐま岡山 @mabisenjo より
facebook-@mabisenjoアルバムも開いて乾燥。極力早く乾燥させることがダメージ軽減とのことなのですが、未だ湿気ているアルバムが多いようですでね。DSC_0075
3日目(3月2日)は現場作業。(後述)
4日目(3月3日)
雨で現地ボランティア作業中止のため、多くの方が「写真洗浄」に参加。
洗浄処置は水の中で、画像がふやけてインクが混ざり浮き上がりそうな部分や汚れを、ディスポゴム手袋をはめた指先で丁寧に剥がし落として行くが、この時点で、単純に”泥などを洗い流す”イメージが吹っ飛びました。
             真備町写真洗浄@あらいぐま岡山 @mabisenjo より
@mabisenjo-3
ショップなどでメディア媒体から”印刷”した写真なのか、画像の崩れが起こらないものも有るようだが、いわゆるDPEで印画紙に現像された写真は、長時間の水濡れで、バクテリアの影響もあるとのことで、周囲から中心へ向かって画像が崩れ、剥がれ落ちる状態になっている。
デジカメ撮影で記憶媒体から気軽に写真印刷でき、またクラウド保存出来る今と異なり、フィルムのDPEが主流の時代の、懐かしい大切な記録の画像が、中心部に少し残るか、ほとんど面影のない状態になってしまうのも少なくない。
が、それでも依頼者にとっては想い出の重なる大切な”媒体”なのだとの思いで、丁寧に作業に従事。

*「写真洗浄会」の様子は、真備町写真洗浄@あらいぐま岡山 @mabisenjo  さんのtwitterで。
ちょうど参加した3月3日の作業中の様子が出ているので、投稿画像2枚を紹介。

twitterページトップには「参加、退出自由」「 家族でのご参加歓迎! 子どもでもボランティアできる!」と記載されている。

掲載されているとおり、この日も鳥取県米子市から、父親とともにサッカー少年の小学6年生も含む仲の良さそうな兄妹弟3人組も参加して真剣な眼差しで作業。(画像左側壁際の中央あたり)

余談だが、昨年8月に尾道市での災害ボランティア後、18きっぷ2日分で米子までペルセウス座流星群観察のため輪行したが、その後走った国道9号線沿いの町がその子達のお住いの地で、風景を思い起こしながらその子達と作業を進めた。

真備町写真洗浄@あらいぐま岡山 @mabisenjo より
facebook-@mabisenjo3-1

@mabisenjo-2
この依頼されている「写真洗浄」の量を処理するには、今の状態では年単位の相当な期間がかかるとも推察されている様だが、想い出の大切な記録、それを残す作業に精力的に携わって下さっておられる「あらいぐま岡山」さんや社協、ボランティアスタッフの皆さんのご尽力に敬意!!

今回は5日間の予定のうち2日半を写真洗浄、同じく2日半を現場作業に従事した。
次に現場作業のことを。
現場ボランティアの手順は、社協スタッフによるマッチング(作業現場の状況と内容を告知、希望者を募る)後、グループ内でリーダーとタイムキーパーを決める。
DSC_0049
リーダーに渡される作業書には、予め必要な用具が記載されているので、それに基づき用具を揃えて軽トラック等に積み込み、作業者は軽トラや自家用、ボランティアの運転するセンターの車等に分乗して現場へ。

DSC_00482日目(3月1日)の作業現場
浸水の深かった吉備真備駅に近い箭田(やた)地区の商店の骨組みだけになった屋内、梁や桁天井等にこびり付いた泥の除去と清拭作業。
そこは1階店舗の天井まで浸水したようだが、傾斜地に建てられ地下室様に下に倉庫があるが、南側の開口部に回ると、実際はその高さが平地の1階の高さなので、2階まで水没したことになる。
当初7名で、後から参加した2名の計9名で従事。若い女性も3名参加。
金ブラシなどで擦り取り清拭するが、粉塵でマスクが土色に染まるほど。広い現場なので、作業は次回に継続。
3日目(3月2日)の作業現場
ボランティアセンターに近い川辺地区の空家となっているお宅での作業。
1,2階とも窓扉が開けられた状態で、屋内の崩れた壁土や浸水時の泥等が風で近隣に飛散するので、敷居の土を除去して扉を閉めることと、庭やガレージのゴミ、残材等の除去作業。
この日もボランティア初経験だが愛知県の若い女性2名が参加し、7名で作業。
DSC_0067各地からのボランティア参加の方々のメッセージで彩られた軽トラ。
DSC_0065
ペンも用意されていたので、初参加のお嬢さんもメッセージを。

そして、午前中で作業終了。前述したとおり、午後は皆さんも写真洗浄作業に。 翌日の4日目(3月3日)も「写真洗浄」に参加。(前述)
5日目(3月4日)も川辺地区の現場。

この日も時々小雨。そのせいか、参加者が少ない。依頼件数8件に対して、半数程度の現場作業になった模様。


DSC_0079雨で中止になることが有るが、依頼者の方が不便な中を現地へ行かねばならない現状もあり、やむをえない事だろう。
倉敷市社会福祉協議会facebookより
kurasikisyakyo-facebook
作業現場は、昨年12月にお邪魔した洋館風宅のお宅の斜め向かいで、ちょうど洋館風のお宅のご主人が玄関先に居られたので、当時の作業とスタッフのことなどをひとしきり雑談。
まだ屋内リフォーム工事には至って無いとのこと。
依頼宅の作業は、やはり骨組みだけになった屋内の梁や桁、窓枠などにこびり付き乾燥した泥の掻き落としと清拭。低い所は済んでいるが、高所がまだとのことで7段脚立を梯子状に伸ばして作業。
当初4人だが、後から3人が別の現場から応援に。ある程度の作業は進んだが、希望されていたガラス窓の清拭が次回に。
ガラス拭きは単純な作業のように思われたが、依頼者の方のお話では、洗剤で拭いても乾くと白く残り一筋縄ではいかないようで、材木のカビの発生など浸水の影響は計り知れないものがあることを痛感。
作業終了後、そのまま山陽道玉島ICから帰路へ。
途中の瀬戸PAでコインシャワーとコインランドリーを利用。スッキリ整えて、快適に奈良へ向けて走行し、無事帰宅。
今回も受付や作業後のお世話や、現場作業等に携わって下さっている多くの地元の方々はもとより、新潟や埼玉、愛知、和歌山、鳥取、熊本など各地から来られた方々と接し、復興への歩みの一端を担う思いが共有出来たと感じている。
DSC_0050倉敷社会福祉協議会のfacebookページ 3月11日(月)の記事では、————————————————————————–

|2019/3/11 23:26|
【報告】
本日のボランティア参加者数は
▼全体
202名
▼現地活動者数
160名
▼写真洗浄
33名 でした。ありがとうございました!
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やはり多くの方が参加して下さっていますね!!

ご覧いただき有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Posted by ss-kinkon