信貴山城址保全研究会 第7回特別講演会 ~ 今村翔吾氏

2020(令和2)年10月10日

🔷10月10日戦国武将信貴山城主の「松永久秀」命日…この日に、信貴山城址保全研究会の「 第7回特別講演会」が行われ、私もスタッフとして参加。

🔷今回の講師は、若き日の松永久秀を題材にした小説で直木賞候補作「じんかん」の作者 今村 翔吾 氏。

は、戦国三大梟雄(悪人)と評された松永久秀(久兵衛)の”民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした青年”を、忠誠を尽くしていたはずの松永久秀の2度目の謀反を受けた信長が、久秀から直接聞いたという壮絶な半生を小姓に語る形で描き出されている。

あくまで小説で大半フィクションだろうが、戦国の策略的かつ躍動的なストーリー展開が大変面白く、私は514ページを2日半で読み通した。

ちなみに ”人間”  は、”にんげん”だと「ひと個人」を表し、”じんかん”だと「世の中・世間」を表すとのことらしい。

 

🔷会場は、奈良県生駒郡の新築成った「平群町総合文化センター」…近鉄生駒線平群駅の駅前広場に隣接している。

画像山並みが、矢田丘陵。そして電車の見える平群駅背後辺りの山上に「椿井城跡」が在る。ちなみに “城主は当初椿井氏が築城し後に嶋氏が取って変わったと考えられ、戦国末には筒井傘下の嶋左近と信貴山城に入ったとの間で幾度もの争奪戦が繰り広げれられたと考えられる。” と、平群町観光ホームページ「山のポッケNAVI」に記されている。

*平群町の歴史スポットとして、町のイメージキャラクター「長屋くん」に代表される、「長屋王と吉備内親王」の古墳が有り、また近鉄元山上口駅にも象徴される「役行者」ゆかりの千光寺も生駒山麓ある。

そして、今年は新型コロナ対策で実施されていないが、4月下旬に恒例の「へぐり時代祭り」が行われ、嶋左近と松永久秀の武将の乗馬姿を観ることができる。

その様子は、このブログ2018年4月29日「へぐり時代まつり~歴史ウオーク」で、長屋王・吉備内親王の墓と椿井城跡とともに記載していますので、ご参考まで。

🔹スタッフ分担作業手順に基づき準備。

座席も間隔を開けたり、一つおきに”着席禁止”の張り紙を貼附したり感染防止対策も怠りなく作業。 受付配置作業中…参加者へ配布の資料とフェイスシールドや、協賛・後援団体のPR資料も準備されている。

 

主催のNPO法人信貴山観光協会・信貴山城址保全研究会のパネルとPR資料。

三郷町の「たつた姫」と王寺町の「雪丸」も仲良く並んでPR

王子町職員で、立てて並べられている明神山山頂360°スポット紹介の ピラミッド型リーフレット考案に関わった前田 日出高氏(左)と、王寺町発行図書「やさしく読める王寺町の歴史」の”戦国時代の武士団と山城”で、王寺・上牧拠点の片岡春利と松永久秀の戦いを紹介した著者の学芸員 岡島 永昌氏(中央)も参加。

平井康之王寺町長(中央後ろ向き)も来賓出席…談笑されておられる他の方は存じませんのでm(__)m

(先月まで王寺町住民でしたもんで、ちょっと詳しめに…😅💦)

どんどん参加者が来館される。

 

🔹開会…満員! 城址保全活動の際には、挨拶と作業に参加される、会長の信貴山真言宗大本山千手院 田中眞瑞貫主の挨拶でスタート!!

そして、今村翔吾氏の登場…

テーマは「令和に松永久秀が注目される訳」

数々受賞されておら今村氏…私のメモの冒頭には… ”impression多弁” と記入されてます😅

ほんとに雄弁なんです…お話好きなんですね~😄

まあ~身振り手振り活発に、とうとうアクリル板で囲った演台を離れ……

聴衆に訴えるように熱く語りかけます

質疑応答の時間も話は弾み…時間オーバーで終了!!

で、資料裏に記入したメモはぎっしり…ほとんど判読不能💦

楽しい講演会でした!

 

 

令和3年追記:

第163回直木賞候補だった「じんかん」は、残念ながら受賞に至らなかったが、2022年1月、『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞されました!

おめでとうございます‼

 

ご覧いただき、有難うございました🙏

 

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Posted by ss-kinkon