今川緑道を散策 ~都会のオアシスの草木・花を愛でつつ
8月18日・25日・9月1日、昨年7月の西日本豪雨で浸水被害を被った倉敷市真備町、そこで泥水に浸かった写真の洗浄作業「真備洗浄」が行われている。
依頼された写真の数は膨大で、各地でボランティアの洗浄作業が行われており、大阪でも「真備町洗浄@あらいぐま大阪」(略して「大阪洗浄」)の活動が開始された。
このブログの『「真備町写真洗浄@あらいぐま大阪」参加 ~ 意外な再会も』でも紹介。
◼さて「大阪洗浄」の活動は、毎週日曜日にご好意でお借りしている、東住吉区市西今川2丁目のカフェ「HONU COFEE」さんで行われているが、そのすぐ東側近くに今川に沿って続く緑道が通っている。
私はJR奈良線の東部市場駅で降り、この駅近くから続く「今川緑道」をぶらり歩いて、「HONU COFEE」に行くのを楽しみにしている。
「今川緑道」をGoogle mapで示します。地図の①が上の写真の水門で、奥が上流。JR東部市場駅西側の「桑津四東」交差点の橋上から撮影。何のための水門でしょう?
ちょっとややこしいのですが、Google mapでは、この今川が「平野川」と表示されている。別の図面では今川(一級河川)で、途中「今川公園」で分岐して「うるし堤公園」で合流するが、その分岐した東側は「鳴門川」となっている。
地図の下③の「南百済公園」まで歩いてみました。緑道はその辺りで途切れているようです。冒頭で記した「 HONU COFEE」さんは、中間あたりの②のところ。
◼8月18日から9月1日まで3日間の行き帰りのひととき、上の写真の水門から南へ、上流へ向かってぶらりと歩いて出会った木々や草花を主体に気ままな「今川緑道」散策記、、、。
*解るだけ草花や木の名前を添えますが、間違いが有るかもしれません。あしからず^^;。
▪最初は、上の写真、水門付近から始まる緑道を南(今川上流方向)へ。櫨橋(ハゼ橋)や育和橋など7つの橋下を通り、「うるし堤公園」「つくし公園」を通り、「今川公園」手前までに出会った木や草花。
*ビヨウヤナギ(未央柳・美容柳)季節外れに、まだチラホラ。
*スペアミント(西洋薄荷)の花穂が爽やか。
*ムクゲ(木槿)の花と、木に絡みついた鮮やかな紅色のノウゼンカズラ(凌霄花)。
*ハナズオウ(花蘇芳) 春には美しい花盛りを見せてくれたのでしょうね。豆様の種がふさふさ。
*ランタナ(七変化) 花期の長い花木。遠慮がちに野草の間から顔を。
*「うるし堤公園」の手前、川の合流地点に ネム(合歓)。
緑道から一旦側道へ出る手前の低木。近寄れないので、花のスマホ撮影はこれが限度。写真奥の公園のネムの高木にもたくさん花。
側道から橋を渡り、2つに別れた川の中州状の「うるし堤公園」へ。
この名称、うるし堤や櫨橋(ハゼ橋)が昔を物語っているのですね。
江戸時代、今川に沿う堤の桑津と中野の間、三十余町(3~4km)の堤に櫨(ハゼ)の木が多く植えられていて、人々は堤道のハゼの紅葉楽しんだ、とのこと。
「うるし堤公園」の川に挟まれた先っぽにも、ひと際大きな の木。白っぽい花をたくさん着けている。
離れて見るとたくさん花を咲かせているが、花が空に向かって咲いているので、近い下からは余り見えない。(-.-;)
*緑道の低い位置にサルスベリ(百日紅) 矮性品種でしょうね。
今川公園手前の小橋「さつきばし」。でも袂の石版はアヤメの解説。^^;
▪続いて、緑道は次の公園「今川公園」へ。今回歩く「今川緑道」には5つの「公園」があるが、そのなかで最大の公園。
うるし堤公園同様ここにも球場が在り、どちらも少年ソフトボールチームの明るい声が響いていた。
この公園は石の造形が多くあしらわれ、趣のある風情。
この辺りから今川の様子が変わりますね。川幅が狭く深く、木々が茂って覆っている。水も少しいるいるきれいに、、、、。
ちょっとびっくり!こんなところに鮮やかに。嬉しいですね!
*ブーゲンビリア(筏葛・九重葛)
そして、嬉しいことがもう一つ!
花盛りのランタナに、いくつもの蝶が飛び交って蜜を。
アオスジアゲハも数羽。
反対側の橋の袂に通称カポックと呼ばれる観葉植物が赤やオレンジのグラデションの実をたくさんつけている。
*シェフレラ( フカノキ) が本来の名前。すっかりホンコンカポックなんかになってますね。
橋の銘板に「東今川」の文字。うん? こちら側の川の名は「鳴門川」ではなく「東今川」なの、、、(・・?
調べると、正しくは「鳴門川」でした。(^^ゞ
*鳴門川沿いに続く アベリア 街路にも多く見られ、花の盛りにはいい香りが漂いますね。
*デュランタタカラヅカ(ハリマツリ) 実もつけています。
今川公園に続く「中野公園」の南端で、今川が分岐している。川はビオトープのようで、ついつい生物を探す目付きに。
鳴門川側の橋をわたり、さらに南へ。
枯山水のような遊歩道。水の流れる画像を後述のブログで見ました。
▪この短いが趣有る遊歩道は、阪神高速松原線の高架下広場で終わり、車通行量の多い南港通りの向こう側へ。
再び今川緑道に入ると、「桑津今川堤跡」の石標。
東屋の有る休憩所を過ぎると、「南百済公園」に。
*ノウゼンカヅラ(凌霄花) ブログの始めの方に真紅の花を挙げたが、こちらも美しい。
公園を出て川面を見て、また驚き!
*水草の群生
群生する水草はホテイアオイに似た葉だが、茎や根を見ると浮遊植物の特徴がなく、ホテイアオイならもう花を咲かせる時期。何だろう、、、Д゚)??
*10/1追記 群生するホテイアオイに似た葉は、ミズアオイ(水葵)かコナギ(小菜葱)のようですね。そうなら、そろそろ青紫の花を咲かせているかな。
*スイレン様の水草は、アサザの低い鈍鋸歯の波状葉縁とも異なって、細かいギザギザのようにも見えるので、わからない。どんな花が咲くのだろう?見てみたい、、、。
ともかく、こんな町中の鉄板で護岸された川で、スイレン様の水草が見られるとは!
この水の流れはどこから?と調べて、また驚き。
大和川が近いので、きっとその辺りからと思いきや、Google mapで見ると、何とこの川が南港通リの手前で消えてしまっている。
「平野下水処理場からの2次処理された水を毎分10屯供給され流路を保っています。」と下記のブログに記載がありました。
*参考ブログ: 「万葉の息長川を再考察する」http://okinaga.take1mg.com/index.htm トップページindexから「平野川関連河川」の中の「今川」okinaga.take1mg.com/newpage14.html
それもしても、平野下水処理場はこの位置より、JR東部市場駅を超えて北東へ4kmの距離。すごいですね!!また、2時処理水も見たことが有るが、綺麗なので未草が生育するのもうなづける。川を汚したくないですね!上記の方のブログを是非ご覧ください。(リンクのことは記載がないので紹介のみにて悪しからず)
*ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)町中の “自然” で鑑賞にはいいのですが、全体がアルカロイドやサポニンなどの有毒植物。
針中野駅へ向かうが、道がちょっと古い街道のような雰囲気。スマホで地図を確認しながら進まないと間違いそう、、。
分岐のところに古い道標。「はりみち」と「でんしゃのりば」と指差しでユニークな石標。
この地の有名な中野鍼灸院(平安時代創業)、大正時代に中野さんが大阪鉄道(現近鉄南大阪線)に開通のための土地を提供し、その御礼に駅名が「針中野」になったという有名なお話。上の写真の石標は貴重な歴史遺産ですね。
ご覧頂きまして、有難うございました。m(_ _)m