秋の奈良県営馬見丘陵公園 ~フェスタ後の花々を楽しむ~

2019年11月12日(火)

10月12日(土)から20日(日)まで開催された「やまと花ごよみ2019~第9回馬見フラワーフェスタ~」その後の静けさを戻した奈良県営馬見丘陵公園。

ホームページの「イベント」では、「ご来園ありがとうございました。ダリア、コスモスなどの秋の花々は見ごろが続く限りご覧いただけます 。」と呼び掛けています。(11月15日現在)

 

🔷少しばかり肌寒い昼下がりに、馬見丘陵公園を散策。

いつもとはパターンを変えて、公園の南から北まで、いくつかの古墳も含めた丘を登り、ハイキングの感覚で、花々を愛でつつ歩いた。

今回、歩いた軌跡が地図にリアルタイムに記される「ヤマレコ」のシステムを利用させていただいて、マイページに記録されているその地図と標高差グラフをこのブログに取り入れた。

*標高グラフは、歩行奇跡の線と連動しているので、古墳や丘の標高もわかる。

🔹上の「ヤマレコ」のスタートは南エリア「ダダオシ橋」付近からになっているが、実際は東口🅿の在る「カリヨンの丘」からスタート。

コスモス(秋桜)がいっぱい。馬見丘陵公園は、いつ来ても手入れが行き届いてますね!

そこから南エリアに渡り、「巣山古墳」そばのサザンカ(山茶花)を眺めながら、公園南端の「三吉2号墳」へ登った。登ったといっても、ホタテ貝式の低い古墳(高さ6m)で階段や手すりが整備され、遊歩道?化されている。国指定特別史跡の巣山古墳(馬見公園区域外)がそばにあるので、小ぶりで目立たないかな。

🔸山茶花について Wikipedia解説が面白いので、ちょっと脱線(^^♪。

 学名 Camellia sasanqua ツバキ科なのでCamellia(カメリア)、その後に山茶花の音読みサンサカ(sasanqua)。元はそれが訛って「さんざか」と言ったが、音位転換した現在の読みが定着した、、と。

「いにしえの丘」ブタナ(豚菜)の綿毛、、棒に付けたポンポンがいっぱい。

こちらは背が低くタンポポ(蒲公英)と思われる花にキチョウ(黄蝶)。翅の紋様がまだらに点々として秋型(季節型)なのかな。このキチョウって、冬眠するんだよね、準備中かなあ。

「ダダオシ橋」。ここは前方後円墳の「ダダオシ古墳」の上を歩いているのだけど、たぶんほとんどの人が気付いていないだろうなあ。横の池(ダダオシ池)の縁には表示板が有った気がするが、もっとアピールしてもいい気が、、、(^^ゞ 見落としてら、すんませんn(T_T)n。🔸ダダオシって、、何❓ また、ちょっと脱線、、

この場所が 北葛城郡広陵町三吉小字ダダオシ なのだが、その由来は知らない。ただ、その言葉に関係ありそうなのが、火を使う行事で長谷寺の「だだおし」と “お水取り” の一連で行われる東大寺二月堂の「だったん」。言葉の由来は諸説あるようだが、どちらも悪鬼を退散させる行事。長谷寺には、もう一つ開祖徳道上人が檀拏印(だんだいん)をお参りしている人の額に押し当てて悪魔退散・無病息災の加持祈祷が行われたとする説もあり、毎年2月14日に「だだおし」の鬼退治行事を行う長谷寺に分があるかな。👹

🔹 橋を渡って中央エリアへ。リアルな大きな古墳が現れる、、、「ナガレ山古墳」。過去に、開発による土取で前方部の半分近くが削り取られる事態があったが、橿原考古学研究所や地元団体などの運動により保存され、その後国史跡に指定された。向かいの🚻休憩スポットにクロガネモチ(黒鉄黐)の赤い実が秋の彩りを添えている。

下からは伺えない高さの墳丘部。上がると、前方部は意外に広い。さらに後円部に登ると、、、

後円部の高さは8.5mとされるが、「ヤマレコ」の標高グラフでは標高64m(又は68m)。なので、見晴らしがよく、下の写真では、東の方向、大和平野の向こうに大和青垣の山々。西名阪自動車道の延びる山並みの右に竜王山。

少し右に振ると、三輪山と、ひと際高い音羽山・熊取山の連山との間の奥に、霧氷でハイカーに人気の高見山(1.248m)が、淡い影だが凛々しい姿を見せている。

そして、園の木々の紅葉も、美しく眺めることができた!(*^^)v

古墳を下りて北へ向かう。沿道のツツジ(躑躅)、この木によくみられる季節外れの開花。

芝生と落葉、木々の緑と紅葉、それらのグラディションの美しい広場に東屋(あずまや)。一幅の絵画のよう、、🎨。「水分(みくまり)広場」。吉野川分水に関わる名称だと思うけど、、、。。

遠目に、広場の草原に何かが散らかっている、、と思ったら、かたばみの仲間のオキザリス・トリアングラリス(紫の舞)だった。

東屋のそばに、何も表示がないが、時々水流の音がしていた場所。分水がここを通っているのだろう。

吉野川分水の通水は、通常6月1日~9月20日(5月に試験通水)なので、その頃に聴こえていたことになる💦💦💦。

西側に、「水連の池」。

池側から北の「芝生の丘」。小高いところだが、古墳ではないようだ。登ると目の前に「公園館」のドーム。

んっ?6弁の舌状花。ニガナっぽいけど季節が、、、?

公園館の玄関にツノナス(角茄子)。当然”眼”は後付け (^^♪ なかなか粋なことを!ところで、フォックスフェイス の方が通りがいいかもね。

そして公園館横、再び吉野川分水の施設。けど何なのかは不詳、、、。吉野川の大淀町下渕で取水された分水は途中、東西に分けられ、西側は当麻あたり標高差を利用して香芝市の地下を通るが、その入り口が「馬見サイホン」と名付けられている。そのあと馬見丘陵を通っているようだが、正直よくわからない(-“”-)?

次いで、菖蒲園のそばを通り「バラ園」へ。

まだまだいろんな色のバラが咲きインパチェンスと華やかさを競っている。

今、園内で一番華やかなのはインパチェンスかな。

サルビア・レウカンタ アメジスト・セージとか、メキシカンブッシュセージとか呼び方が多いですね。それにサルビアの仲間は種類が多い!

パープル・マジェスティー サルビアの仲間。

「花の道」を過ぎて、トンネル方向へ。ハナミズキ(花水木)の紅葉と、赤い実が楽しめるが、全く実の付かない木もあるのに気づいた。調べたが不明、、、(?_?)??

シンボル的なトンネル。このショットが大好き! 夏には涼しく憩える場所。でも名前が付いてない!

🔹 トンネルぬけて一段と華やかな北エリアへ。ケイトウ(鶏頭)も色とりどり。

「やまと花ごよみ2019~第9回馬見フラワーフェスタ~」の主役だったダリアもまだまだ健在「彩の広場」(ダリア広場)

ジニア(百日草)が花盛り!!🌼 でも、次のチューリップとの入れ替え作業が始まっているようですね。

彩の広場から「県民協働花壇」へ。

アゲラタム(カッコウアザミ)

「県民協働花壇」のグル-プの作品。物語のある寄せ植えが楽しい!

「集いの丘」へ。

ユリオプスデージーの大きな株の先、左に「大型テント」と、右手には同じくユリオプスデージーの大株を両側に配して、「緑道」から近鉄田原本線池辺駅方向に通じる「花摘み橋スミマセンm(>_<;)m訂正「花笑み橋」でした。ドジ😓💦

橋の欄干外の両サイド、県道14号桜井田原本王寺線沿いの土手から背を伸ばした皇帝ダリア(ツリーダリア/キダチダリア)に艶やかな花が咲き始めた。つぼみをたくさん付けているし株数も多いので、盛期には花笑み橋をとても華やかに飾ることだろう! 手が届くけど、絶対に摘んじゃあいけません!よ、、「花摘み橋」では有りません (^_-)☆ 

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(11/22追記) 10日経ち、ずいぶん開花!

木々もかなり色づいてきたけど、曇天でくすんだ感じ。晴天なら「皇帝ダリア」も紅葉も一段と楽しめそう、、でした!

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🔹 橋の手前から右手に下りていくと、集いの丘の東裾に広がる「馬見花壇」北エリア

のシンボルとともに、丘陵公園全体のシンボルともいえる花壇、、、かな。

🔸 さてと、馬見丘陵公園は、まだ北側に子供さん向けの大型遊具や噴水のある広場、「前池」「池上古墳」などがあり、さらに「花笑み橋」から近鉄田原本線池辺駅方向に通じる1.2kmほどの、鳥のさえずりが楽しめる整備された「緑道」がある。

今回は、ぶらりと車で立ち寄ったので、「カリヨンの丘」へ、別ルートで戻ることに。

🔹 トンネルを通り、再び「花の道」手前のハナミズキ。やはり実の付いている木(手前)と、全く付いていない木(向こう側)をまじまじと眺めて、パチリ📷。どちらも花芽は付いているんだけどなあ、、、??

その先で左の「ススキの丘」へ。ここは、年々タイミングが異なるようだが、初秋にススキの根元に ナンバンギセル(南蛮煙管) が 見られる場所。その様子は、「秋の奈良県営馬見丘陵公園ぶらり散策~足元にも秋が~」に。

そして、この場所は「乙女山古墳」の外周。

「乙女山古墳」に沿うように下りて行き、「バラ園」を巻くようにして再び古墳のそばに。ブッドレア(錦藤空木/房藤空木) バタフライブッシュの別名の通り、よくアゲハ蝶やオオハナアブが舞っていたが、今回は見られず残念。白色も今回は見られず。

カタビ古墳群の「古墳の丘」の裾を通り、「別所下古墳」東側の「上池堤」を通って、下池の小さな入り江に架かる木道から、「一本松古墳」へ。この場所、小山と古墳に遮られて遊歩道から見えにくい。なので、ここを歩くのが、 ” 秘かな楽しみ ” (^^”)ヒヒヒ~

ここはブタナ(豚菜) が多く咲く場所。最初に通った南エリアの「いにしえの丘」では綿毛ばかりだったのに、この場所は、この時季でもたくさん花を付けている。この名前何とかしてあげたいよな。別名の「タンポポモドキ」も今ひとつか、、、。

高い気がした古墳の頂上だが、「ヤマレコ」の記録では標高61m。今回歩いた中では4~5番目くらいの標高。「カリヨンの丘」に向かって下りるが、大量のドングリで滑りそう~😰💦

「カリヨンの丘」に戻って、下から撮影した画像の時計は午後3時52分。「ヤマレコ」のゴールはトイレ前にしたので15時33分。ピッタリ!!

西に傾いた陽が、カリヨンのパイプを美しく輝かせている。

歩行した合計時間 2時間30分、合計距離 3.5km程度。最低標高41mとなっているので標高差は23m。いい運動になったが、次は園内の全古墳頂上を周回してみようかな、、なんて考えてるが、(^。^)。o○

🔸ところで「カリヨン」ってご存じでしょうか❓❓ (私は知りませんでしたが、どこかに説明が有るかも、、。有ったらm(__)mお許しを。)

近くで見ると、段階的に配列して吊り下げられた金属パイプ、その中を上からワイヤーが通って下に固定されているのが、外からわかります。それにパイプをたたく槌のようなものが取り付けられているようで、時間が来ると機械的にそれを揺動させて、音階を奏でる仕組みのようです。

ウキペディアの記載を要約すると、カリヨン(フランス語 carillon)は、複数の鐘を組み合わせて旋律を演奏できるようにしたもので、西洋寺院等の鐘楼建築物に設置されて、ピアノの鍵盤と同じように並べられた「バトン」と呼ばれる木の棒を操作して演奏できる鐘で、日本語では ” 組み鐘 ” と訳される、れっきとした ” 楽器 ” とのこと。

🔸「県営馬見丘陵公園/奈良県公式ホームページ」の[園内マップ]ページ下部よりリーフレットをdownlordして、利用させていただきました。🙇感謝!   

ご覧の通り、まだまだ多くの場所に行けていないことが、お分かりだと思います。いつか一気に全コース制覇なんて、ちょっとしんどいかな、、、。(^^ゞ       *紅色ラインが歩いたコース

 

ご覧下さいまして嬉しいです。有難うございました。

 

 

 

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Posted by ss-kinkon