再びボランティアで倉敷市真備町へ(そのⅠ)~エブリイワゴン車中泊も

2018年11月30日~12月4日

🔶 今回はボランティア活動参加と、もう一つの目的が支援物資の持参。
もう少し早い時期に訪れる予定にしていたが12月になってしまった。
前回作業した地区のボランティアサテライトとなっていた公民館で支援物資の配布をされていたが、お世話の方のお話しで男性用の衣類がほとんど無いとのこと。
寒くなる前に防寒衣類を中心に持参し少しでも活用して頂けたらと、要領等知りたく受け入れ先をネットで調べたが、、。
未使用の品やクリーニングの必要な物はそれを済ませて選別し、女性や子供用も交えて整えたが、結局電話あるいはメールでの連絡を取ることができず、Facebookで目にした真備町で活動されている団体に直接持参することに。

ボランティア活動参加を8日間に予定し、前回利用したビジネスホテルに7泊で予約。初日の前日及び、8日目の従事後の帰路にシャワー施設の有るSAで、状況に応じて車中泊を予定。

🔸 30日の夜に出発し、前回と同じ要領で西名阪自動車道香芝インターから乗り入れ、あとは岡山県倉敷市の中国自動車道玉島インターまで「災害派遣等従事車両証明書」により走行。
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岡山インターを過ぎ、倉敷インター手前の吉備サービスエリア(SA)で車中泊。そして朝、二つ先の玉島インターから真備町川辺の倉敷市災害ボランティアセンターへ直行。
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吉備SA。 車中泊のトラックと乗用車がかなり多いが、他のSA、PAも似たような状況。物流輸送の幹線道なのでトラックがとても多い!

活発に日本海側へキャンプへ出かけていた若い?頃と違い、この250kmあまりを休憩をとりながら時間をかけて走行するが、それでもかなり疲れを感じるようになった。
今回からオートクルーズコントロール装置*を取り付けたから、あながちK-carのせいでもないだろう。
*Pivot   3-drive · REMOTE(3DR-L)衝突軽減システム車対応

*取付け記事は「みんカラ」ブログ https://minkara.carview.co.jp/userid/2903716/car/2513605/5102428/note.aspx

だからというのではないが、こうして繰り返し高速道を走っていると、長距離を走られるトラックの方々には頭の下がる思いがしますね、ホント。
DSCI1099_R🔸 車中泊は、床ボード上にコーナンで買ったレジャー用の折りたたみ銀マットを敷いて、封筒型シュラフに薄い毛布を敷き込み、使い捨てホットカイロを腰に貼り付けて防寒用オーバーパンツ着用で就寝。
エンジンオフで暖房は入れてないが、朝方少し足元ひんやりし程度問題なし。
SAの端に、吉備と言えばコレね。鬼退治したけど、、キジと犬と猿は何をしたのか?記憶なし。
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🔸 ボランティアセンター(ボラセン)は真備町川辺の井原鉄道川辺宿駅高架のそば、「まびいきいきプラザ」に移転。
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この場所、以前代行バスの車窓から見た光景が浮かびます。

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ボランティア参加者の車。やはり他府県ナンバーの車も多い様子。

誤解ないように記すが、決して”地元が少ない”ということではない。他府県各地から集まるので相対的にそう見えるだけで、何時ぞや、平日参加のオリエンテーションの際に、参加者の府県を挙手させていて、地元が比較的に少数なので地元参加の方が苦笑されていたが、それは違うしその行為も必要ない事。

「現地活動」*に当たるボランティア以外に、運営に欠かせない受付や作業物資配布、作業後の洗浄消毒、証明書発行などに毎日多くの地元の幅広い年令層の方々がボランティア奉仕で携わっておられる。感謝!!
*ボラセンのFacebook等などでは、依頼された場所に出向き作業する参加者を「現地活動者」と表記されている。
(写真は3日目)

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🔸 ボランティア現地活動の参加は少なくなったとのことだったが、それでもこの日はプレハブ外のテント席にも参加者が待機されていた。

今回は朝のオリエンテーションで、今週から「住民の皆様やボランティアの皆様と共に復旧に向けて進めるように活動の状況把握や今後の方針検討のため」毎週水曜日を休みにするとの決定が告げられた。

1日目の作業は、前回訪れた呉妹(くれせ)地区、診療所近くのお宅。
床梁や壁木材などの泥掻き落としと水拭き作業。技術系ボランティアで従事されている建築関係の方の指示で作業。笑顔で丁寧に指示し話されるいい方でした。
浸水被害家屋のリフォームにつなげる為の現地活動には、このような方のアドバイスが貴重。
この日は天気がよいので、休憩中に前回確認した小田川の決壊場所近くのコンビニまで散策。
コンビニの紅い幟の向こう、井原線高架の奥が決壊箇所。

前回作業したお宅近く、姿の良い山並みはすっかり秋の景色。収穫には至らなかったと思われる田の刈り取りも済み、流されてきたのか、稲穂の中に隠れているかのように裏返しになっていたアルミ製小舟も当然見あたりません。
🔸 初日の帰りに、車に積んでいた防寒衣類等を、真備記念病院隣のエンドレス真備店を借りて家具類や生活用品等の支援物資の配布活動をされているボランティアグループ「スマイリング」さんに届けることに。
スマイリング2日には「第7回無料物資配布」。是非Facebookのページで”活動”の様子を。
*スマイリング」さん、勝手にリンク、お許しを。
 * こちらは「エンドレス イベント」のページになっています。
🔸 2日目は吉備真備駅に近い箭田(やた)地区のお宅。近隣より少し嵩上げした土地に日本的家屋を建てられたお宅ですが、1階半分位の浸水被害を受け、その高さくらいまでの漆喰を剥がした後の藁土除去。
比較的お齢のご夫婦がお住まい、ご主人がある程度壁面の漆喰を除去されたようで、左官屋さんに復旧をお願いしたところ、竹ひごの間の藁土を除去しないと新しい土が入らないと帰ってしまったとのこと。
この様に、広島で経験した崩落した土砂の除去作業等と異なり、リフォームや解体に至るまでの作業の一部がボランティア活動になっているのも、浸水災害地の特徴。
ですから、広範囲な浸水災害地は長期に亘ってボランティアが必要なのだが、理解のないFB書き込みが有ったりして、、。
(ご主人の許可を得て庭の木を撮らせて頂きました。色々教えて下さる博識の方でした。)
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ウコギ科のカクレミノ(隠蓑) 3~5裂や幅広かったりする形の違う葉が混在する面白い木。

グループには親子で参加した方もおられ、その高校生の息子さんが土を掻き落としながら、参加している気さくなお姉さん位のお嬢さんに、学校の事や今日のリーダーをして頂いているお父さん、お兄ちゃんの事を、問わず語りに話しているのを微笑ましく聞きながら作業。

その親子の方は広島の坂地区にも行かれたとの事。

お父さんは、「道具の使い方も慣れた」とおっしゃってましたが、息子さんにとって、”社会的にも”いい経験をされていることでしょう。

曇天でしたが降雨はなく、ある程度はかどるも完了には至らなかったようで、リーダーから追加作業の進言が。でもご夫婦は「充分ですよ」と快くスタッフを見送って下さいました。
🔸 3日目は雨。参加者は少ない。
KIMG2001_R以前Facebookで 「11月22日は雨の予報となっております。ご準備いただいた皆様には大変申し訳ありませんが、明日は倉敷市災害ボランティアセンターの現地ボランティア活動を休止させていただきます。」 との通知が有ったことも影響しているのか。
また雨天では希望される住民の方も少ないようで、避難生活を余儀なくされ、車も失い交通手段も不便な状況の方々も多いと推察され、やむを得ないと思われますね。
この日の訪問先はボラセンに近い川辺地区で高梁川の堤防にも比較的近い地域。
KIMG2003_Rいつものように休憩中に近くをぶらり。東側にもうすっかり見慣れた山。高梁川の向こう、総社市になるが、むかし山城のあった軽部山。
🔸 この地を最初に訪れたのが7月23日。18切符で清音駅に降りたち、ボラ人数の少ない矢掛町へと思い、代行バスを待つ間、川辺橋(人・軽車両用)から自衛隊のヘリの飛び交う真備町を眺めて戻る際に、自転車で真備側から来たおばさんが「風通すため家開けてきた。今はあちらに居る。」と指さしたのが軽部山の麓。
その時の写真。自転車のおばさんが小さく写っている。この方の気遣いのような言葉に戸惑ったが、年齢や体調を見透かしたか、真意は?何だったろう。
その時のブログ記事はこちら。
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さて、作業は1日目と同じような床梁や壁木材などの泥掻き落とし。異なるのは水を使わず、ヘラ、金ブラシ、ハブラシを使って丁寧にこすり取るように、磨くように作業。
4畳半位の部屋の作業にふたりがかりでその日を終えた。
後日高圧洗浄をかける手はずとのことだが、リフォームを急がないのでゆっくり丁寧にと。
ん?と思ったのがオーナーと連携し、この日のリーダーの上に立って作業指示をしていたのが、社協のボラセンからの従事では無さそうな、つなぎを着た若い女性。着いた時は敷居の養生をしていたので、建築関係技術職のボランティアの方かなと思っていたが、、、。
看護職との事、ご本人曰く色んな経験をしたいと話しつつ、電気配線のカット、被覆作業もこなしていた。
正直、この時はちょっと複雑な心境だったが、自分も自己意志での従事なので、すぐに収めて気にせず、、「自己完結」かな。
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🔸 休憩中、明日のボラ受け入れは☂中止との連絡。次の日の水曜日は定例のお休み。さらに天候次第でどうなるかと、ということで、ボランティアの場合休みを挟んでも「ふっこう周遊割」が適用*されるが、思案。
結局、作業を終えセンターに戻り再確認した上で、明日帰ることに。
「ボランティア活動証明書」と帰路高速道路の「災害派遣等従事車両証明書」を発行して頂き、宿へ。
玉島に在る宿泊先の「セントイン倉敷ビジネス別館」では前回同様に、快く残4日間のキャンセルを処理して下さった。
ちなみにこのホテルは水島コンビナートに近接し、朝食時は制服作業着姿が多く気さくに宿泊でき、1泊朝食付き4千円バストイレ付き個室の設備アメニティーも清潔で通常ホテルと変わりないのでとても気に入っている。
むろん旅行者も泊まっておられる。しかも隣接してスーパーハローズとDAISO、しまむら、その向かいにスーパーディオとセリアなので、超便利。
 *岡山県「ふっこう周遊割」では「活動⽇を含む⼀連の⾏程のうち、活動が伴わない宿泊についても、延べ5 泊/⼈を上限に⽀援」されることになっています。

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 *ただし、この制度がマニュアルでは「平成31年1月31日(木)までになされた宿泊分」となっているが、「13府県ふっこう周遊割お知らせサイト」のページトップに
 旅行者・ボランティア・指定宿泊施設からの申請分は、1月8日(火)の消印分をもって受付を終了します。 と記されています。
🔸 宿泊ホテルへの帰路、通過する吉備真備駅にあたりの地域の現況を見て行くことに。
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このあたりはかなり深い浸水被害を受けた場所。
老健施設は活動再開されているようですが、奥の調剤薬局はどうかな。吉備真備駅高架橋に浸水水面の高さが朱色のラインでマーク。
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下の写真は7月23日撮影した駅前通り。空には自衛隊のヘリコプター。
mabi4吉備真備駅から南西方向、小田川本流と支流の合流点当たりの決壊場所近くへ。
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DSCI1131_R決壊現場の工事は続いているが、周辺の復旧は手つかずの様子。
DSCI1136_R小田川に架かる宮田橋を渡り真備町服部地区へ。橋の欄干親柱は真備町特産の「たけのこ」。
DSCI1133_R橋を渡って堤防道路から、先の決壊地点あたりの対岸を撮影。河川敷は木が伐採され広々としているが、Google航空写真はまだ緑に覆われた河川敷のまま。
DSCI1137_Rこちら側の支流でも堤防損壊があったようです。
DSCI1135_R真備町服部地区も一部で浸水。写真のガードレールが見える県道54号線が帰路で、新倉敷に向かって走るが、その途中の低い場所では電柱が傾いたまま。
DSCI1141_R堤防損壊箇所を反対側から。
まだまだ住居も河川も復旧に長い期間を要するとの思いを胸に真備町を後に。
🔸 [矢掛町へ]
翌日帰る前に、最初にボラティア目的地としていた矢掛町へ行ってみることに。
矢掛
ここで一旦、「再びボランティアで倉敷市真備町へ(そのⅠ)」を終えて、矢掛町のことを(そのⅡ)で続けます。
ご覧いただき有難うございました。引き続き「再びボランティアで倉敷市真備町へ(そのⅡ)~矢掛町へ」をご覧下さい。

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Posted by ss-kinkon