車載モニター取付け改修 ~ヘッドレストタイプをオーバーヘッドに~
2019月7月
⬛ この記事は、2020年5月に、より簡易に取り付けできるよう工夫した「改訂版Ⅰタイプレート式 」と 「改訂版Ⅱコンソール蓋固定式 」を投稿したので、そちらをご覧いただきたい。
スズキエブリイワゴン(DA17W)の運転席側ヘッドレストに取り付けていたDVDプレーヤー付車載モニター。
真うしろでは近すぎる感があり、左側座席からは画面が白っぽくなり見づらい。
なので、ヘッドレストの外側ポールだけにブラケットのリングを通して取り付け、可動で本体の角度調整できるように工夫。ヘッドレストの傾きが有るので、左側へ向けた時のモニター本体の傾きを抑えるための工夫にかなり難儀したが、適当なところで落ち着かせていた。
しかし、後席右側からの出入りにちょっと邪魔だし、ある程度スッキリさせたいので、ハイルーフのメリットを生かして、思い切ってオーバーヘッドコンソールの前に取り付けた。
DVD付きモニターは、数年前Amazonで購入した「LOSKAヘッドレストモニター9インチ」。
DVDプレーヤー内蔵 画質800x480 無線32Gゲーム対応USB/SD機能対応 スピーカー内蔵(1) 9インチで本体重量は2.23 Kgと重めで、スペックが今ひとつだが安価で、現在もネット販売されている。
ヘッドレスト取り付け時は、車中泊では下の写真の様に。
それでは、取り付け行程を。
◼オーバーヘッドコンソール(以後OHコンソールと表記)の加工
① OHコンソールを取り外して、大きい方の蓋を外す。隙間を広げて外すが、ピンバネが付いているので飛び跳ねないよう、失くさないよう注意!
② OHコンソールの裏側に、写真右端の穴あきステンレスステーを、写真のように両サイドの発泡スチロールとの間に差し込めるようにし、更に真ん中あたりを折り畳みテーブル脚がスムースに通るくらいに適当に凹ませて曲げ加工。
*穴あきステーはDAISOでも販売されている。
*折り畳みテーブル脚は後述。
◼モニター側の加工
モニターの取り付けブラケットのU字型シャフト固定金具を抜き取り、本体からブラケットはずして、更にネジ留めされている差込み部分を取り外す。
◼本体に取り付ける「サポート金具」の加工
*シンプソンタイプレート
短 75円 長 198円(ホームセンターコーナン)
①タイプレートの折り曲げ加工。何かの隙間に挟んで、手で簡単に折り曲げられるので、モニター本体の厚さや幅を考慮して曲げ加工。
②短尺プレートを縦にし、本体の中心に合わせて長尺プレートと両面テープやボンドで接着。
③ 本体のブラケット支柱ビス穴にあわせて、4カ所に穴を開ける。
④ 長尺の端は、片方(運転席側)は接続ケーブルが来るので隙間を空け、もう片方(助手席側)は、本体のビス留め穴を利用して固定するネジ穴を設ける。(写真はビス留めした状態)
◼プレートと折りたたみ脚固定部の取り付け
① 短長2枚を合わせたタイプレートに、折り畳み脚の基台をビス留め。
この時、写真で確認できるように、折り畳み脚基台の一端(下側)に、先にタイプレートに開けた本体ブラケット固定穴の上側に合わせて穴を開け、タイプレートとともにネジで仮留め。
*折り畳み脚基台には、このあとビデオ本体をコンソールの蓋のストッパーに掛けて固定するフックを挟み込んで、フックの長さや角度などの調整後、ネジの本締めを行う。
② 折り畳み脚基台の本来の穴もタイプレートにネジ留め。
③ モニター本体のケース止めビス穴を利用してタイプレートの端をビス止めすれば、
「サポート金具」とモニター本体がしっかり固定される。
*◯囲みがモニターのブラケット支柱との固定ネジ。
*タイプレートの端をビス留めせず、「サポート金具」のみOHコンソール側に固定されれば、後述するDVDディスクの装着の時にモニター本体を引き出さなくて、傾けられるし、ある程度の角度調整(本来の機能)が可能。
◼OHコンソールへの引っ掛け金具(フック)の作成と取り付け
OHコンソールの蓋を除去したあとの、蓋止め突起にモニターを固定するフック金具を、一文字やT型金属プレートを加工して、「サポート金具」に付ける。
フック金具を横から見た状態。左が上側フック、右が下側フック。
モニターを留めたOHコンソールを上(天井側)から見た状態。
上黄色円内は、上側フックを、コンソールの蓋のストッパーに引っ掛けた状態。
*平プレートをタイプレートにネジ留めして適当に曲げたもの。
下黄色円内は、下側フックを、コンソールの蓋の下のストッパーに引っ掛けた状態。
*下側フックは、ステンレスの平プレートの先を二つ折りにして、一方は折り畳み脚の基台に挟み込んでいる。
*二つ折りにして丸めた先端を、コンソール蓋を止めるストッパーの出っ張りに押し込んで、モニターを固定する仕組みなので、この下のフックは、下の写真のスチール製よりもステンレスの方が弾性が有るのでより良い。
*画像の上部がユニクロ隅金一文字プレート。下のT型プレートは上の写真の上側のフックに使用している。下のフックは一文字の弾性のあるステンレス製を使用。
*画像の下側、曲げ加工したT字金具や丸磁石は別のモニター固定方法を試すために使用したもので、後述。
*上から見た状態の写真。
下側のフックが押し込まれた状態で、上側のフックは見えないが、モニターが固定されている。
下側のフックは、上の写真のように有る程度きちんとモニターがコンソールに ” 張り付くよう ” に固定できるよう、位置(高さ)を調節してから、差し込んだ折り畳み脚基台のネジを締め込む。
折り畳み脚を基台に取り付けて、本体側の前準備はOK。
◼折り畳みテーブル脚について
ネットで購入した手持ちの折り畳みテーブル脚。
*上の写真のように、脚を基台から外せるタイプを使う方が良い。棒の先端をかしめて取り外せなくしてあるもの有り。
*ハイロジック 折たたみ脚270mm長
6mm or 8mm 2本入 1,000~1,500円位
真中あたりで曲げ加工。本体を固定から外して、DVDを差し込む時にの保持に必要。
◼ OHコンソールへの装着
① OHコンソールを写真の様に、穴あきステンレスステーを着けた状態で車体天井の元の位置に戻す。
② 折り畳み脚の金具を穴あきステンレスステーの上側から奥に差し込む。
この時、脚金具先端の屈曲部分が入りにくいかもしれないが、奥の天井布カバーの切れ目まで押し込む。
③ ある程度押し込んだところで、上側のフックをストッパー内側にかけて、次にモニター本体の下側を中に押し付けて、下側フックをストッパーに掛ける。(写真のフックは説明のものと異なり、後述の仕様。m(_ _;)m)
④ 運転席側のコネクターに電源ケーブル(HDMI)を接続して装着完了。
*写真は左が運転席側から、右が助手席側からみた状態。
⑤ モニター本体や、カーナビ側のTV映像やDVDの映像が出るかをチェック、作動を確認して作業終了!!
*ケーブル配線は私の場合、モニター電源をサブバッテリーからとっているが、グローブボックスの裏のサブACC回路から配線ワイヤーで、左Aピラーを介して、天井裏を通してコンソールボックへ取り回している。
◼DVDセッティング
DVDモニターの取説に従って配線。DVDの映像ケーブルは車のカーナビ裏から出ているケーブルと接続。
(サブ電源LEDスィッチを入れてモニターをONさせているので、モニター左上のLEDも青く点灯している)
DVDディスクを装脱着する時は、モニター本体を引き出して行う。
この時、折り畳み脚の先端の屈曲部分が、天井カバーの切れ目の端に引っかかって抜け落ちるのを防ぐ仕組み。
*(再掲)タイプレートの端をビス止めせず、「サポート金具」のみOHコンソール側に固定されれば、DVDディスクの装着の時にモニター本体を引き出さなくても傾けられるし、ある程度の角度調整(本来の機能)が可能。
◼別のモニター装着方法
モニターの装着固定方法は、上に述べたOHコンソールボックスの蓋ストッパーと、金属プレートの弾性を利用したモニター側フックの組み合わせがシンプルな方法で良いかなと思うが、この方式以外に他の方法も検討してみたので、その事に少し触れたい。
◼ローラーキャッチを用いた方法
T字型のプレート(前述のプレートの写真参照)を曲げ加工してを曲げ過去して、OHコンソール上側の蓋ストッパーに、ローラの方を固定。
モニターのタイプレートに相手側をネジ留め。
*結果、挟み込みがゆるく外れやすい。が、キャッチャーのサイズや挟む強度の有るタイプを検討すれば、この方法も良いかと思う。
◼マグネットキャッチの応用
棚の扉や箱の蓋などによく利用されているマグネットキャッチ。手元にあったDAISOの20mmマグネットを利用して自作。
OHコンソールの蓋ストッッパーにT型金属プレートをビス固定。
モニター側にもタイプレートにネジ留めしたT型金属プレートに磁石を接着剤で貼り付けて、磁石で固定させてみたが、少し弱い。
なので、一つ上の写真の左側、コ字型に加工した平プレートの可動フックで、上の写真の様にストッパー側プレートとともに挟み込んでいる。指先で操作可能で、確実に留まっているので、現在はこのままの状態にしている。
以上です!
後部車外から見える感じもいいし、作動時は後続車にもきっとカッコ良く、みえてるかも、、、。
ご覧頂きまして、有りがとうございました m(_ _)m
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