折畳み自転車・青春18きっぷの旅 ~しまなみ海道~ (その3) 多々羅大橋から因島まで🚴‍♀️「平山郁夫美術館」にも

2019年9月7~8日  3日目~4日目の朝 

🔶「多々羅キャンプ場」から因島「大浜崎キャンプ場」へ。

3日目(しまなみ海道2日目)は下図の黄色◯印中央あたりの大三島「多々羅キャンプ場」から生口島を通過して、因島の北側、向島を望む「大浜崎キャンプ場」を目指して進行。

多々羅キャンプ場からの遠望。写真左手に広島県三原市の造船所の建造物もわかる距離。JR呉線の「安芸唐崎」駅あたりで、呉側の次の駅は「忠海」。うさぎの島「大久野島」への乗船場所。前の島影はこれから行く「生口島」の瀬戸田地区で橋でつながる「高根島」。そして左端の小島が、後述するあの「ひょっこりひょうたん島」のモデルのひとつとされる「瓢箪島」。

下の写真の上方に「しまなみ海道」の。キャンプ場を9時前に出発。

🔹管理人も居る有料キャンプ場なのに「ゴミを持ち帰る」!初めて、、困惑!!

このキャンプ場は、通年営業で管理人も居るのに、洗い場に「ゴミを持ち帰る」ようにと掲示されていて、シーズンオフとの理由でシャワーも利用できず、テント旅行中のサイクリストにとっては極めて理不尽!近くで土砂災害が有った場所、応援したい気持ちも、、、。でも「サイクリストの聖地」をアピールしキャンプ場の向こう側には人気のモニュメントも有るのにね、、、、ね!😠

結局、スーパーで買い物の際に、何か後ろめたさを感じつつ分別処理したが、通年営業で管理職員の居る有料のキャンプ場では考えられ無いことで、サイクリストには奨めたくないキャンプ場!!😡昨日のコンビニ側からではなく円形広場を通り抜け、道の駅方向への道を通りがかりの方へ聞いたが、結局キャンプ場内の道を登ったり降りたりで、しまなみ海道の高架橋の下辺りの国道317号線へ出た(上のしまなみ海道も317号)。

自転車・歩行者専用道、原付専用道に加えてキャンプ場の道もあって、Googleで見るとややこしい感じ。橋への進入路も道の駅「多々羅しまなみ公園」の南のはずれあたりで離れており、細い進入路で反対側を走っていてうっかり行きすぎ、他のサイクリストに訪ねて戻る羽目に。

大三島はゆっくり回れば「大三島美術館」や大山祇神社、他の芸術ミュージアム等の良いスポットが在るが、折角だが橋のそばなので生口島へ。

「多々羅しまなみ公園」の前を通り過ぎて南側の自転車道へ、そして再度道の駅「サイクリストの聖地記念碑」を見下ろすように直ぐ側を登って行く。イガ栗が転がり、もう秋の気配を漂わせるかのようだが、この日も暑くなりそう、、、。

ややこしい道のりを得て、美しい形の主塔が2本建つ、完成当時は世界最大の斜張橋だった「多々羅大橋」へ進行。この橋も原付きバイクとは別なので、安心して走行できる。

多々羅大橋の橋脚のたもとに「多々羅鳴き龍」の掲示。「京都の相国寺、天龍寺、妙心寺などには天井に龍の絵がかかれお堂があります。お堂の中で手を叩くと響きが長く残る現象があり、まるで天井の龍が鳴いたように聞こえることから「鳴き龍」と呼ばれています。」との説明書きですが、何故か、ブログなどの説明の大方は「日光東照宮の鳴き龍」を紹介。(・・??  京都育ちとしてはちょっとビミョウ(^^ゞかも。

高さ220mの逆Y型主塔。この形式が「鳴き龍」発生の要因とのこと。手を叩くと、ビ~ン~、ビ~ン~と反響して小気味よい響き!🎶 生口島側の主塔でも歩いてきた団体さんが、拍子木を叩いてはしゃいでました。

ただし、「多々羅」の名称は上のGoogle地図の右上に記されているように、大三島の「多々羅岬」に由来しているようで、岬の浜が何か製鉄の “たたら “にゆかりが有ったのかな?と私個人の思い。

🔹多々羅大橋を渡りレモンの「生口島」、そして「平山郁夫美術館」へ。

橋の中央あたりで県境、愛媛県から広島県へ!なぜだか、こんな時は\(^o^)/~V。

生口島から大三島と多々羅大橋の眺望。「多々羅スポーツ公園」の「しまなみドーム」が見え、その左側にかけて多々羅キャンプ場のある浜。そうするとその背後の山肌が筋状に見えるところは、豪雨災害の爪痕か。

小休止して上の写真撮影をした空き地の藪に、白い花の群生。ノシラン(熨斗蘭) 海岸近くでよく咲くようだから野生かな?それにしても見事!

そこから1km程度走ると、おしゃれなビーチが見えてきた。「瀬戸田サンセットビーチ」。ホームページには長さ800mの広大な砂浜を有する中四国随一の海浜スポーツ公園」とあり、カフェレストラン・ショップに休憩設備も申し分なく、何よりレストルーム(温水コインシャワー・トイレ)が24時間利用可能(2カ所)。

しかも、持ち込み小型テント(1人用) 700円で、許可札代別途300円だが使用後返金とのこと。ゴミも、ちゃんと分別投函できるようになっており、昨日のキャンプ場とは大違い。すっかり気に入り、カフェレストランで大きなカップに山盛りの “かき氷” を求めて、ビーチのウッドデッキ風休憩東屋へ。

まだ海上にフロートも設置されており、浜には家族連れや若者が楽しんでいた。

同じ頃にサイクリングで来た若いアベックの外人さん男女、私の近くで腰掛けて休憩していたが、いつの間にか女性が水着姿で海に。私も休憩していた前の浜で、上下黒のアンダーウエアなので、そのまま海に入り少し泳いだ。

広い更衣設備のコインシャワールームでシャワーを浴びた後、再度”かき氷”を、今度はカフェの外のテーブルで頂き、ひとときのんびりと、ヤシと黄色のオブジェ「島ごと美術館 『空へ』が醸し出すリゾートビーチサイドの心地良いムードに浸った後、癒やされた気分で自転車に。

🔹ここで「島ごと美術館」のことを。

広島県が「’89海と島の博覧会・ひろしま」を開催。旧瀬戸田町は、現代アートに関する事業構想として、人口海浜リゾート「サンセットビーチ」の建設に続き、海と島の博覧会せとだ会場「島ごと美術館」瀬戸田ビエンナーレを企画した、とのこと、らしい。

現代アートの作品は生口島に全部で17作品。詳しくは広島県尾道市のホームページで、「島ごと美術館」を検索。そのページの「島ごと美術館アートマップ [PDF]」に17作品が紹介されている。

「瀬戸田サンセットビーチ」には『空へ』の作品の他、『千里眼”のぞいてみよう、瀬戸田から世界が見える。”』『凪のとき赤いかたち/傾』の2作品が立っている。(*作者名略)

「瀬戸田サンセットビーチ」を過ぎると、国道317号はそのまま県道81号線「生口島循環線」に。少し行くと、突堤上に作品のオブジェ。島ごと美術館 『うつろひ』」 (画像はGoogleより拝借) 夜は緑色ライトアップされるようだ。

突堤の手前の砂浜にも『ねそべり石』の作品が有るが、車道を走行中で見えず未確認。更に少し先の岩の上に、風で動いている風見鶏のような作品 『波の翼』。その右側遠く、写真中央から少し左側、高い送電鉄塔の建つ島影がRabbit Island 🐇「大久野島」上の作品の見える休憩スポットからヤシの木の街路樹が連なり、さながら南国ムード!

ヤシの街路樹は瀬戸田港あたりまで続き、何かしらうきうきして、走りが心地よい。生口島へ入ってからすれ違うサイクリストが増えたように思えるが、気のせいか?

しばらく走り、瀬戸田港前交差点を右折すると程なくレモンやみかんのオブジェの有る「瀬戸田町観光案内所」に。

観光案内所の西隣りの「瀬戸田市民会館」の前にも、サキソフォンのかたちのオブジェ『風の中で』『一羽の鳥の為に』、また道を挟んだ観光トイレ休憩所前広場には『海からの贈物』「島ごと美術館 」3作品が在る。

レモンのボードから顔を覗かせた外国人お嬢さん、このあと頼まれて、彼氏ももうひとつの穴から覗いているところ💕をパチリ!渡されたスマホは画面にヒビが入って見えにくいがOKのサイン。^^;

🔹「平山郁夫美術館」へ、、、なんと作品撮影OK!!

観光案内所の向かい側に「平山郁夫美術館」。その裏手は名所の「潮聲山耕三寺」。 「平山郁夫美術館」、この旅でここを訪れることが叶ってワクワク、、とても嬉しい!

美術館玄関は和風の門構え。

玄関横に掲示されている開催中のテーマ、同じものが駐輪場生け垣前に。門から入ると、直ぐに静けさを感じる庭園風アプローチを館内ホールへ(入館料900円)。

まずは、平山郁夫氏や作品のことを知るため、110インチスクリーンのハイビジョン室で、1作約10分で全13作品有るうち数本の上映を鑑賞。多分13時20分頃から約1時間観ていたと思う。その後展示室へ。下の写真2枚は「第三展示室」。実は撮影禁止が当然と思っていたが、他の方が盛んに撮影されていたのを訝しげに見ていて、ふと部屋の入り口掲示の📷OKサインに気付いた。😅

「第三展示室」は大作の展示が中心とのことで大きなお部屋。

第一展示室、第二展示室は幼少年期の作品、美術学校在学中から20代の作品などを中心に展示しているとのこと。

展示されている幼少期の作品に仰天!

なので、生まれ育った生口島や瀬戸内の風景や、よく知られるシルクロードの作品等何れも心に共鳴を与えてくれる作品が数多く展示されていたが、ここでは幼少期の作品に触れておきたい。

まず下の写真。「団扇」” 小学2年 9歳 ” の作品。完成した作品なのか、あるいは線の一部がはみ出たり二重になっていたりしてデッサン様にも見えるので習作なのか。私にはどうこう言える技量も資格もないのだが、何れにせよ円のラインや、竹ヒゴの放射線状の直線タッチ、そして植物の描写が、その年齢の為せる技かと感嘆しきり!!

次いで下の写真、真ん中付近に反射光が写り込んでしまい、オリジナルと異なったものをブログ記事に掲載する失礼をご容赦願って、説明に有るように、この「鯛」の写生も、なんと ” 小学4年 11歳 ” の作品!!

次いで、「元寇の役」が ” 中学2年 14歳 ” の時の作品、驚異的!

また「武者(源為朝)」が ” 中学3年 15歳 ” の作品で、これも凄い描写の作品だが、撮影がまずく、掲載できず。しかし、幼少より発揮された天才的な資質が、これらの作品だけでも充分得心できた。 

ロビーの盛花ロビーから眺められる、瀬戸内の多島美をイメージした庭園。故・中島健氏とともにデザインを行い設計され、瓢箪島*を中央に瀬戸内海の風景を表している、という。

(*「瓢箪島」生口島と大三島との中間にある小島。この記事の上から2つ目のキャンプ画像左端や、真ん中あたりの島ごと美術館 『うつろひ』」の突堤上のオブジェの背後に島影が写っている。Googleで見ると上から見る島の形に納得🏝🐳)

玄関門から入り館内ホールへ至るアプローチは、この庭園を画面左側から右側の塀の外側を巻くように設計されている。この旅の中で、とても価値有る ” 想い出 ” を得たチケット。

🔹生口島から懐かしい因島へ~「大浜崎キャンプ場」をめざして。

生口島北側沿岸をぐるりと回るように、今度は「因島」へ渡る「生口橋」を目指す。しまなみ海道では短い橋なので “大橋” となってないが、「多々羅大橋」と同じように “斜張橋” 。しかも生口島からは、因島山麓に高架橋が連なって見え、美しい。

生口橋主塔の上空には下弦の月。そしてその下、主塔の向こうには、昨年の西日本豪雨災害のボランティアで滞在したお宿「満寿美荘」の在る町が見えて、何やら感慨深い。 昨年はボランティア前日に、日が暮れて照明の点灯したこの橋の下をくぐり抜けて行ったのが、懐かしく思い出される。「18きっぷで輪行~災害復旧ボランティア 尾道市へ」

因島で橋の南側へ降りて、橋をくぐり県道366号線を尾道方向の北へ。振り返ってしばし小休止、斜張橋主塔と橋桁を支えるために張られているケーブルの、竪琴のような美しいフォルムに見惚れる。

前年8月初め、ボランティア作業を終えて、暑いので尾道へは重井東港からの瀬戸内クルージングで尾道駅前まで乗船、そこから渡船ですぐ対岸の宿泊先「河野温泉」へ行く予定で、尾道市社協因島支所の方が、地図と船の時刻表までプリンアウトして下さったのに、途中から方向を間違え、港と反対側の町へ出て引き返したが、予定の船に間に合わず、走る元気も無くして、日照りの無人の棧橋付近で2時間待ちの大チョンボ。(-_-;💦

今回は、その走り慣れて?勝手知ったルートを、県道347号線へ出て左折、更に県道366号線を重井東港を横目に「大浜崎キャンプ場」そばの「因島アメニティー公園」を目指して走る。

軽快に走ったが、「因島アメニティー公園」に着いたが目的の「大浜崎キャンプ場」が分からない。このキャンプ場については、よく調べずに来たのが、ここへ来て苦労する事に。       (度々Google を利用させて頂きますm(。。)m)

上の画像にキャンプ場の駐車場が写っているが、釣り客と思われる駐車が数台。🅿の上の「大浜崎キャンプ場」の文字に気づかず、行きつ戻りつして、結局スマホの地図を頼りに因島大橋手前で進入路を見つけた。が、、、、。

古い道標に「野営場」の文字。反対側には「灯台記念館」の案内板。ともかく、古めかしい道標に一抹の不安を覚えつつ進むが、つづら折れの上り坂になるに連れ、落ち葉だらけの薄暗い細い道!ますます不安、、、。

先へ進むと明かりが見え、坂を下りキャンプサイトに到着!トイレも炊事棟も照明が点いている。

管理事務所に着いてホッとしたのもつかの間、誰もいない。不在時連絡先の電話番号が入り口ドアに張り紙されているが、架けても応答なし。仕方なく、管理棟先を降りてまた坂を上がり、見晴らしの良い場所でしばし休憩。

常設テントのウッドデッキと骨組みが設置さているが、因島大橋と向島、岩子島等の望める、海峡に飛び出た小さな岬の高台、この場所がとても気に入り、ともかく一晩お借りすることに。その時点でも”多分翌朝、どなたか来られるだろう”と思い込んでおり、場所の番号を書き利用する旨のメモを管理棟ドア前に挟んで置き、テントを設営。

夜には橋の照明と向島、そして尾道の街の明かりなのか、ぼんやり反射して幻想的!外のLEDランタンは点けっぱなしで就寝。時折り下の駐車場の釣り客らしい声は聞こえるが、船の往来も殆んど無いようで、とても静か。かえって、野生動物が現れないかと、木の葉の擦れる音に過敏になったりしながら、、、😴💤。

翌朝も眼前に広がる爽やかな景観が、旅の疲れを癒やしてくれる。

汽笛が数回響いたと思ったら、手前から橋の方向に向かって行った釣り船らしい船が、巡視艇に何やら指示され、朝のきらめく海峡に浮かび上がる灯台の前あたりで停船させられていた。

北側、鉄塔の建つ岩子島と細島の間に見えるのは、もう三原市のエリア。2号線バイパスの高架橋も見えている。

向島から岩子島に架かる赤い「向島大橋」。その向こうの山腹に「JA尾道総合病院」も遠望。向島へ渡ったら、あの橋の下を通って尾道駅対岸の渡船場へ。

向島大橋近くの被災現地でもボラティア作業に携わったが、その場所が近い県道沿いの小公園で少し休憩する予定。

片付けて、今度はタイル敷の坂道を西側の駐車場の方へ。あっけないほど短時間で降りられ、こちらが正解。

*(注意)この場所は「7,8月の期間中は、常設テント」が設置されているサイトなので、持ち込みテントはフリーサイトの方を利用する。その場所のほうが、トイレや炊事棟も近くて便利かも。^.^v(ホーム・ページに画像あり)

結局、キャンプ場の方と会う事は無かったが、帰宅後、気になっていたので再度チェック。「尾道市」ホームページの「大浜崎キャンプ場」のページ に記載が。m(__)m

*今回に関連する要点のみピックアップ。

キャンプ場利用は基本電話予約。ホームページの中で「因島総合支所しまおこし課」へのメール問い合わせができるようなので、詳細はホームページを。

持込テント:1泊1基 1人用510円 ※7,8月は、管理人に直接支払い。※7,8月以外は、納付書を自宅へ郵送するので、利用後、尾道市指定金融機関の窓口にて支払い。

*この記事をアップ後、利用の件をメール連絡の予定。

(追記) 後日、メール連絡で納付書を送っていただき、三井住友銀行にて使用料510円の振り込みを済ませました。振り込み手数料不要でした。「因島総合支所しまおこし課」のご担当者様、有難うございました!

 

ご覧いただき、ありがとうございました!

次回は4日目(最終日) 「因島大橋」を渡って向島を走り、フェリーで尾道の駅へ。

「折畳み自転車・青春18きっぷの旅 ~しまなみ海道~ (その4) 因島から向島、そして尾道駅へ」

 

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Posted by ss-kinkon